平城遷都1300年祭のキャラクター「せんとくん」を活用して電車利用をPR。近鉄から借りたという=神戸市東灘区御影本町4、阪神御影駅(撮影・吉田敦史) 阪神電鉄といえば、通勤・通学や甲子園球場の観客輸送が主力だが、昨年3月の阪神なんば線(尼崎‐大阪難波)開通以降、観光・行楽利用が大幅に伸び、イメージを変えつつある。奈良で開催中の「平城遷都1300年祭」を商機ととらえ、相互直通運転する近鉄とも協力し、電車利用のPRに力を入れる。(長沼隆之) 阪神によると、なんば線の1日平均乗客数は約5万8千人(1月末時点)。人数こそ初年度目標に届かなかったが、観光・行楽など長距離の定期外利用が伸び、増収効果は約28億4400万円(同)と当初予想を12%上回った。 阪神など私鉄各社が4月から発売する奈良への割安チケット「せんとくん平城京1日電車乗車券」。阪神では休日は約200枚売れていたが、ゴールデンウイーク中