矢野経済研究所は車載用リチウムイオン電池世界市場の調査を実施し、その結果をまとめた。 調査は4~9月にかけて自動車メーカー(日本、欧州、米国、韓国、中国)、車載用リチウムイオン電池メーカー(日本、韓国、中国)を対象にヒアリングや文献調査を併用した。 調査結果によると、2016年の車載用リチウムイオン電池(LiB)世界市場規模は、前年比52.6%増の46.6GWhと順調に伸びた。各国政府の積極的な電気自動車(EV)普及政策により、中国を中心にプラグインハイブリッド車(PHEV)とEVの販売が引き続き急拡大したことが大きく貢献した。 2017年は中国政府の補助金削減、電気バス(EV)向けに対する補助金の支給基準が厳格化されることなどから成長率は鈍化し、2017年の同市場は同23.3%増の57.5GWhを予想する。 2016年の車載用LiB世界市場をxEVタイプ別でみると、EV向けが40.7GW