航空元帥とか、砲兵元帥のこと。ブレジネフ時代は空軍司令官や戦略ロケット軍司令官、あるいは第一国防次官クラスでしたが、ゴルバチョフ時代には元帥は実質的にソ連邦元帥しか任命されなくなりました。ゴルバチョフ政権時代にも残っていた兵科元帥は、国防省主任監察官、監察顧問、退役軍人委員会会長などの名誉職に留まっています。 直訳は元帥ですが、こちらも専門分野により航空とか砲兵の名が冠されるため、混乱を防ぐ意味から、ここでは上級大将と呼びます。事実、昔は4つ星の階級章でした。もちろん資料によっては元帥としているものもあります。ただし、ソ連軍には准将がないので、外国軍との比較では実質的に大将とされます。ゴルバチョフ政権時代では国防次官兼各軍種の総司令官クラス。