母乳のメリットは誰も認めるところだろうし、できれば母乳で育てたいと思っている女性が多いのも事実。しかし、それが「義務」となれば話は別だ。1月の初旬、アラブ所長国連邦(UAE)の連邦国民評議会で子どもの権利に関する法案が通過した。その中には「母親は最低2年間、子どもに授乳しなければならない」という条項が含まれているという。 この決定は、母乳が子どもの将来的な健康によい影響を与え、母子の絆を深める役割も果たすという研究結果に裏付けされたものだそうだが、法案を通過させた議会は「母乳で育てられることはすべての子どもが有する権利であり、授乳ができる女性にとって、これは選択肢ではなく義務である」と主張する。 しかし、UAEの女性閣僚、アル・ロウミ社会問題相は「法律に従わなければ、夫が妻を訴えることにもつながるおそれがあり、女性にとって精神的な重荷になります」と、この条項に対する懸念を表明している。 “