栃木県茂木町山内下平地区の国神神社で22日、痔(じ)を防止し、治癒させるといわれる珍しい祭り「じかたまじない」が14年ぶりに復活した。 参列者は、卵の形をした石「尻洗いの石」前で、「けつぴたし」と叫びながら尻を突き出し、痔の予防を祈願していた。 国神神社は757年(天平宝字元年)、出雲杵築神社から分祀(ぶんし)され、大国主命をまつる。「因幡の白兎(うさぎ)」の神話にあるように治療をつかさどる神でもある。 じかたまじないでは「川で尻を洗い、卵を神にささげた後に食すると痔が治癒する」といわれている。農繁期に痔になる人が多く、貴重な卵を食べて滋養をつけたとされる。 50年ほど前は、観光バスが列をなすほど注目を集めたが、地区総代の高齢化などで世代交代がうまくいかず、1998年を最後に途絶えていた。奇祭を惜しむ声と伝統文化を継承しようという声が高まり、下平コミュニティ推進協議会が2年前から準備してき