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2024年7月30日のブックマーク (7件)

  • 「さぁ、沢登りを始めるぞ!」の前に、必要な装備と始め方を提案

    「さぁ、沢登りを始めるぞ!」と考えても、一体どのように始めたらいいのだろうか。ガイドや講習会での第一歩が安全でオススメだが、個人が取り組む場合も含めて、沢登りへの導入を考えてみる。 まずは沢登りに必要な装備を知っておこう 沢登りは、谷や沢を水の流れに従って遡っていく登山です。登山道などが作られてはいないので、沢の中を、流れの中を、ルートを見つけて行く登山です。 ★前回記事:川から谷、谷から沢を遡行して水源を究めて山頂に立とう! 「沢登り」のススメ これから沢登りを始めよう! と思った場合、どうしても必要な装備があります。それは沢登り用のシューズ、ヘルメット、そして登攀用具です。 現在の沢登りの履物は、軽登山に似た渓流シューズ、またはウェットスーツと同じような素材で作った足袋に、ポリプロピレンや羊毛ウールのフェルトの底を張り付けた物を使うのが最も一般的です。沢登りといえばかつては足袋+ワラ

    「さぁ、沢登りを始めるぞ!」の前に、必要な装備と始め方を提案
  • 1972年3月の富士山大量遭難事故――。日本海低気圧の発達による春一番の暴風雨が引き起こした日本山岳史上最悪の大惨事

    1972年3月の富士山大量遭難事故――。日海低気圧の発達による春一番の暴風雨が引き起こした日山岳史上最悪の大惨事 冬から春へと急速に季節が移り変わろうとしている今の時期、気をつけなければならないのが「日海低気圧の発達」だ。この日海低気圧により、日山岳史上最悪の大惨事が起きている。この事故の状況を、今回は紐解いてみる。 ヤマケイオンライン読者の皆様、山岳防災気象予報士の大矢です。今シーズンはラニーニャ現象や偏西風の蛇行の影響で久しぶりの冬らしい冬となりましたが、それぞれの冬山を楽しむことができましたでしょうか。 例年より厳しい気象条件だったためか、年末年始の全国の遭難事故件数は昨シーズンに対して11件多い34件だったそうです。そして3月上旬に強い寒の戻りがあったあとは、季節の歩みは確実に進み、一気に春ステージになっています。 しかし、春山では冬山とはまた違った気象遭難のリスクがあり

    1972年3月の富士山大量遭難事故――。日本海低気圧の発達による春一番の暴風雨が引き起こした日本山岳史上最悪の大惨事
  • ハトは「水に口をつけてごくごく飲むことができる」珍しい鳥だった!

    馬鹿っぽい、汚い、何考えているのかわからない……など、マイナスイメージも多く、時には害鳥として駆除もされる身近な鳥、ハト。そんなハトの世に知られていない豆知識がたくさんつまった『となりのハト 身近な生きものの知られざる世界』(山と溪谷社)より、思わず誰かに話したくなるハトの秘密のエピソードをご紹介。 第2回目はハトの水の飲み方の話です。 ​ 水をごくごく飲むことができる珍しい鳥 ニワトリが水を飲むのを見たことがあるだろうか。嘴で水をすくっては、頭を後ろに倒すようにして喉の奥に流し込み、ゴックン。またすくっては嘴を持ち上げてゴックンを繰り返して飲んでいる。これが鳥の水飲み定番スタイルである。 ところがハトは違う。水に嘴を差し入れて、そのままごくごくと吸い上げて飲むのだ。まるでシカなどのほ乳動物が池の水に口をつけて飲むのと同じスタイルである。世界に鳥は約一万種いるのだが、こんな飲み方ができる

    ハトは「水に口をつけてごくごく飲むことができる」珍しい鳥だった!
  • 度重なる侵略、戦争の意外すぎる原因…ウクライナを翻弄する「奇跡の土」とは?

    河合隼雄学芸賞受賞・異色の土研究者が、土と人類の驚異の歴史を語った『大地の五億年』(藤井一至著)。土の中に隠された多くの謎をスコップ片手に掘り起こし、土と生き物たちの歩みを追った壮大なドキュメンタリーであり、故池内紀氏も絶賛した名著がオールカラーになって文庫化されました。 「土は生命のゆりかごだ!快刀乱麻、縦横無尽、天真爛漫の「土物語」」仲野徹氏(大阪大学名誉教授)。「この星の、誰も知らない5億年前を知っている土を掘り起こした一冊。その変化と多様性にきっと驚く」中江有里氏(女優・作家・歌手)。 著者の藤井一至氏が、ウクライナの「奇跡の土」について語ります(記事は書きおろしです)。 ​ ウクライナに集中するすごい土 現在戦禍に見舞われているウクライナには、世界で最も肥沃な土「チェルノーゼム(チェルノは黒い、ゼムは土の意)」が分布しています。世界の土は大雑把に12種類に分類することができます

    度重なる侵略、戦争の意外すぎる原因…ウクライナを翻弄する「奇跡の土」とは?
  • 60億人の食糧を支えるスゴい土「チェルノーゼム」がウクライナに集中する3つの理由

    河合隼雄学芸賞受賞・異色の土研究者が、土と人類の驚異の歴史を語った『大地の五億年』(藤井一至著)。土の中に隠された多くの謎をスコップ片手に掘り起こし、土と生き物たちの歩みを追った壮大なドキュメンタリーであり、故池内紀氏も絶賛した名著がオールカラーになって文庫化されました。 「土は生命のゆりかごだ!快刀乱麻、縦横無尽、天真爛漫の「土物語」」仲野徹氏(大阪大学名誉教授)。「この星の、誰も知らない5億年前を知っている土を掘り起こした一冊。その変化と多様性にきっと驚く」中江有里氏(女優・作家・歌手)。 著者の藤井一至氏が、ウクライナの「奇跡の土」について語ります(記事は書きおろしです)。 ​ 氷河と風が運んだ土 現在、戦禍の最中にあるウクライナには、世界で最も肥沃な土「チェルノーゼム」が分布しています。「ヨーロッパのパンかご」と呼ばれるほどの小麦の大産地であり、世界の糧庫としての役割を担ってい

    60億人の食糧を支えるスゴい土「チェルノーゼム」がウクライナに集中する3つの理由
  • 1902年1月の八甲田山雪中行軍遭難事故の真実/鮮やかに蘇った120年前の天気図と気象状況

    登山者ならずとも、冬山での遭難事故として、多くの人が知っている『八甲田山死の彷徨』。1902年(明治35年)に199名が凍死した大惨事の原因は大寒波と異常低温とされているが、実際に当時のデータを紐解いてみると、意外な事実が浮かび上がってきた。 山岳防災気象予報士の大矢です。一時は中心気圧905hPaの猛烈な勢力まで発達した台風2号が、勢力を落としながらも「黒潮ルート」を進み、黒潮から吸い上げた大量の湿った空気を梅雨前線に送り込んだため、6月2日は各地で線状降水帯による豪雨で大きな被害を与えました。皆様のお住まいの地域で被害を受けた方がみえましたら、心からお見舞い申し上げます。 さて今回のコラム記事では、長年にわたって知りたいと思っていた有名な1902年(明治35年)の八甲田山雪中行軍遭難事故の気象状況について、ようやく再現することに成功しましたのでご紹介したいと思います。 これまではJRA

    1902年1月の八甲田山雪中行軍遭難事故の真実/鮮やかに蘇った120年前の天気図と気象状況
  • 奥多摩の山中で滑落。重傷を負い、飲まず食わずで5日間過ごした女性

    20年間、警視庁青梅警察署山岳救助隊を率いてきた著者が、実際に取り扱った遭難の実態と検証を綴る。安易な気持ちで奥多摩に登る登山者に警鐘を鳴らす書、ヤマケイ文庫『侮るな東京の山 新編奥多摩山岳救助隊日誌』から一部を紹介します。 文=金 邦夫 仁田山の「ガンバッタさん」遭難者が自力下山1999年5月10日の午前9時20分ごろ「山でケガをした登山者が下りてきた」との110番通報があった。私はすぐ交番勤務員と現場である奥多摩工業の構内にジープで向かった。すでに遭難者は救急車に乗せられていたが、意識はハッキリしており、右腕の骨折、全身打撲などの相当ひどいケガのようだった。 女性遭難者Yさん(42歳)は5月5日(こどもの日)に、川苔山に登り、仁田山経由で大休場尾根を氷川に下山中、40メートルほど滑落し右腕を折るなどして動けなくなった。昨日、やっとのことで除ヶ沢まで下りてきて、今朝、地元のTさんに発

    奥多摩の山中で滑落。重傷を負い、飲まず食わずで5日間過ごした女性