防衛省は12日、自衛隊が導入する新型輸送機オスプレイの佐賀空港(佐賀市)配備に向け、駐機場予定地の現地調査をした。佐賀県や佐賀市は、配備受け入れの是非を慎重に検討する姿勢を示している。防衛省は調査を踏まえて施設の見取り図といった具体的な計画内容を示し、地元が受け入れを判断する環境を整えたい考えだ。 防衛省は、現在は麦畑が広がる空港西側の土地約30ヘクタールに駐機場や格納庫を整備する計画を立てている。この日は約40人の職員が早朝から現地に赴き、写真を撮影したり、土地の形状や利用状況、周辺の道路幅を確認したりした。 現地調査は、防衛省が昨年10月以降、佐賀県と佐賀市、地元の有明海漁協に受け入れを要請してきた。難色を示していた漁協と、態度を保留していた佐賀市が、公道からの目視による調査に限って4月に容認し、防衛省が実施の準備を進めていた。