haineko2003のブックマーク (84)

  • 壁と卵(つづき) - 内田樹の研究室

    村上春樹のエルサレム・スピーチについて二件の電話取材を受けたと書いた。 電話取材というのはむずかしい。 30分ほどしゃべったことを5行くらいにまとめられているコメントの場合には、「言いたいこと」が活字になっているということはほとんどない。 私が「言いたいこと」というよりは記者が「理解できたこと」が書いてある。 場合によっては記者が「言いたいこと」が私の名前で書いてあるということもある。 たぶん読む方もそれくらいに割り引いて読んでくれるだろうから、あまり硬いことは言わないつもりである。 それでも、わずかな字数では意を尽くせないことがある。 私がそのとき言いたかったことをここに書きとめておきたい。 それは「壁」というメタファーについてである。 もっとも一般的な解釈は「壁」を政治的な暴力装置、「卵」をその犠牲者と見立てることである。 もちろん、村上春樹自身もその解釈を否定しているわけではない。

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    haineko2003 2009/02/21
    思想でも宗教でも(個人が)イデオロギーに汚染されちゃうとそうなっちゃうんだよね~。作家なんて「一番最後にメシが配給される住人」なんだから言わせて(道化として利用して)おけばいいんだ。
  • 壁と卵 - 内田樹の研究室

    村上春樹のエルサレム賞の受賞スピーチが公開されている。 非常にクリスプで、ユーモラスで、そして反骨の気合の入ったよいスピーチである。 「それでも私は最終的に熟慮の末、ここに来ることを決意しました。気持ちが固まった理由の一つは、あまりに多くの人が止めたほうがいいと私に忠告したからです。他の多くの小説家たちと同じように、私もまたやりなさいといわれたことのちょうど反対のことがしたくなるのです。私は遠く距離を保っていることよりも、ここに来ることを選びました。自分の眼で見ることを選びました。」 そして、たいへん印象的な「壁と卵」の比喩に続く。 Between a high solid wall and a small egg that breaks against it, I will always stand on the side of the egg. Yes, no matter how r

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    haineko2003 2009/02/19
    ほとんどパーフェクトな受賞のあいさつ。「璧と卵」という冗談をおもいついてしまった。和の璧は傷つきやすいから注意しなきゃ。
  • 浅田真央が好き - jun-jun1965の日記

    実は今まで隠してきたのだが、浅田真央が好きである。自分でも、こんな二十歳未満の、そんな美形じゃない女のどこがいいのか、と抑圧して、新聞などに写真が出ていると、切り取っておきたいのを抑えてきたのだが、今日はテレビで観た。まるで自分の娘が踊っている(?)ようにどきどきした。 解説が八木沼純子だったが、私は彼女も好きだった。これは美人だった。当時の八木沼の愛称は「ジュンジュン」だった。その後、初めてつきあった女性を「ジュンジュン」と呼んだこともあるが、起原は八木沼である。だからjun-junなのである。1965は谷崎先生の没年である。いやもちろん、谷崎年譜から始まったからジュンジュンではあるのだがね。 - 文藝誌の匿名時評、相変わらずダメだなあ。「侃侃諤諤」は島田雅彦でもからかっているのか知らんが、面白くないし、「相馬悠々」も微温的だし。『週刊現代』の「ナナ氏」まで微温的になってきた。どうなって

    浅田真央が好き - jun-jun1965の日記
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    haineko2003 2009/02/09
    <私は「メロドラマである」の一語を見ただけで何が書いてあるか分かったよ。>『日本語が亡びるとき』はメロドラマというより私小説。http://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20081220は、うまく的を射ている。
  • 予備校時代の恋 - jun-jun1965の日記

    保谷七緒美さんの友達だった人は、私が大学へ入った年に最初の著書を出した林真理子に似た名前だった。予備校で見かけて、何しろ男子校を出て、三年ぶりに女子のいる世界へ出たものだから、その美貌に、口を利いたこともないのに一目惚れ、しかし授業中ふと見ると壁に彼女の名前が書いてあったりしたから、ファンは多かったようだ。 確か年末ころになって、私はそのことをぺらぺら喋り、Kという奴が当人に話しに行き、私の友人は、ひでえ、あいつ小谷野を陥れようとしている、と言っていたが、Kは私のところへ来て彼女の電話番号を渡し、連絡するにしても受験が終ってからにしてくれ、という伝言を伝えた。しかし当時の私にそんな度胸があるはずもない。彼女と親しくしていた背の高い男がいて、数日後、私が誰かと話していると、そいつとは知り合いらしいその男が来て、「おう××、お前おもしろい奴と知り合いだな」と言いながら、私のほうを見て目を合わせ

    予備校時代の恋 - jun-jun1965の日記
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    haineko2003 2009/02/03
    <もうあまりに私自身がバカすぎて、この当時のことは小説にもできない。> そこをなんとか。いまの若い人には、うけると思う。
  • 忙しい一週間でした - 内田樹の研究室

    今日の県民武道大会で「とっても忙しい一週間」が終わる(予定)。 26日が神戸国語教育研究会で講演。27日が神戸大学付属住吉中学で講演。それから大学で会議、ゼミ、下川先生のお稽古。28日が11時からインターンシップの打ち合わせ、取材が2件、写真撮影が1件。そのあと釈先生、フジモトさんと講談社の加藤さん、山中さんとペルシエで会。『現代霊性論』がめぐりめぐって講談社に「養子」に出されることになったのである。 この日、加藤さんは奈良地裁での公判で被告側証人として出廷した帰り。草薙さんのを出版したのは講談社の判断ミスという会社をきびしく批判する証言をしたのである。 お疲れさまでしたということでシャンペンで乾杯してから、あのの出版をめぐるコンフィデンシャルな話をいろいろ伺う。 えええ、そうなんですか〜的オドロキ満載であるが、もちろんこのようなところで公開するわけにはゆかぬのである。 出版社もいろ

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    haineko2003 2009/02/02
    <昔、このフランス語を「美とは痙攣的なものだろう。さもなければ痙攣的でないだろう」と訳してげらげら笑うというのが>特定の名前があるのなら、笑われたほうが長生きしている。ナンセンスな笑いなら無害すぎる。
  • 猫を償うに猫をもってせよ

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    haineko2003 2009/01/31
    親告罪だから他人(第三者)は関係ない。本人の意向が優先する、と思う。精神的なものが大きい。
  • 読者と書籍購入者 - 内田樹の研究室

    私は論争ということをしない。 自分に対する批判には一切反論しないことにしているから、論争にならないのである。 どうして反論しないかというと、私に対する批判はつねに「正しい」か「間違っている」かいずれかだからである。 批判が「正しい」ならむろん私には反論できないし、すべきでもない。 私が無知であるとか、態度が悪いとか、非人情であるとかいうご批判はすべて事実であるので、私に反論の余地はない。粛々とご叱正の前に頭を垂れるばかりである。 また、批判が「間違っている」なら、この場合はさらに反論を要さない。 私のような「わかりやすい」論を立てている人間の書き物への批判が誤っている場合、それはその人の知性がかなり不調だということの証左である。そのような不具合な知性を相手にして人の道、ことの理を説いて聴かせるのは純粋な消耗である。 というわけで私はどなたからどのような批判を寄せられても反論しないことを党是

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    haineko2003 2009/01/07
    確かに所有したい本ってのがあるし、何度も読みたい本がある。&古書店で買うと(著作権が切れていなくても)著者の収入には関係ない。
  • 神の子どもたち - 空中キャンプ

    渋谷駅前の交差点、路上に設置されたスピーカーから流れてくるのは、いくぶん抑揚に欠けた男性の声で、その声は「キリストを呼び求める人は救われます」と何度も繰り返していた。たくさんの通行人が行き交う年末の渋谷。強風で、外は寒い。信号待ちをしながら、わたしはふと気がついた。「キリストは罪を赦し、永遠の命を与える」──そう書かれた看板を持って立っていたのは、小学校五年生くらいのちいさな女の子だった。 われわれは親を選択することができない。どのような親のもとに生まれるのかを選び取ることができない。両親は、彼らにとって「善きこと」を子どもに伝えようとするし、そこにはそれぞれの親の価値観が大きく関係してくる。それはときに宗教であったり、ある種の思想であったりもする。親は「善きこと」を子どもに伝える。それはあたりまえのことで、他人があれこれと口をだす問題ではないのだとおもう。 両手でしっかりと看板を支えなが

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    haineko2003 2008/12/31
    "あーまた看板やるのかー" そーいえば幼稚園の学芸会って子どもは楽しいんだろうか。
  • ポストモダンとモダニズムと前衛はどう違う? - jun-jun1965の日記

    ノーベル賞をとったけれど飛行機恐怖症なので受賞式には行かなかったオーストリアのエルフリーデ・イェリネクの『ピアニスト』を飛ばし読みした。あの気持ち悪い映画を観てから。前に中込啓子の翻訳がひどいとか言っていた人がいたが、別にひどくない。単にイェリネクの文章が特殊なだけだ。 - 「銀河鉄道999」映画版を久しぶりに観たけど、やはり完成度が高い。ハーロック、かっこいいよなあ。ところで松零士の裁判だが、著作権侵害ではないという確認は退けられたのに、「盗作ではないと判決」なんて見出しのニュースがあったぞ。法律音痴が多いなあ。もっとも、なぜ確認請求を退けたのかは、判決文を見ないと分からないが。「国境のトンネルを抜けるとそこは雪国であった」だけでは著作権侵害にならない、というのだから、むしろ松は盗作だと信じていたから名誉毀損は不成立、かつ著作権侵害はないと確認するのが妥当な判決だと思うが。栗原さんや

    ポストモダンとモダニズムと前衛はどう違う? - jun-jun1965の日記
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    haineko2003 2008/12/28
    「セックスを売っていた女性が表舞台に居続けるのは難しいことだよね。」無意識の(大部分を人に売ってしまって)ない、裏表がない生活ではエネルギーの源泉がないから寿命が半分以下になってしまう。とても気の毒だ
  • 眉唾「タコ」語源説 - jun-jun1965の日記

    先日、「タコ」というのはいつから罵倒語になったのかと書いたら、こんな説があると教えてくれた人がいる。 http://blog.livedoor.jp/miwobooks/archives/850383.html (なお大野智と書いてあるが大野敏明) しかし当該書を見ても、出典が書いていない。巻末にある参考文献をいくつか当たったが見当たらない。第一、近世武士が使っていたというなら、それから近代をへている間にもっと豊富な用例があるはずだが、見たことがない。米川明彦『日俗語大辞典』には、嫌な男、不細工な男を罵っていう言葉。関西のことば、とあるが、用例が最近のものばかりで、関西語とする根拠も書いていない。牧村史陽『大阪ことば事典』にも載っていない。私の記憶では、1980年ころにビートたけしが「このタコ!」とやってから広まったものだ。 しかもこの大野説、いかにも胡散臭い。来なら当人に出典を訊くべ

    眉唾「タコ」語源説 - jun-jun1965の日記
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    haineko2003 2008/12/21
    「こういうのは、よほど世渡り上手の人たらしでなければありえないこと」 第6回(2007年)小林秀雄賞受賞作品 『 私家版・ユダヤ文化論 』 内田樹。なるほど。
  • 日本の外国文学研究が滅びるとき - 内田樹の研究室

    水村美苗さんの話題作『日語が亡びるとき-英語の世紀の中で』を鹿児島への機内で読了。 まことに肺腑を抉られるような慨世の書である。 『街場の教育論』で論じた日教育についての考えと通じるところもあり、また今書いている『日辺境論』の骨格である、日はユーラシア大陸の辺境という地政学的に特権的な状況ゆえに「政治的・文化的鎖国」を享受しえた(これは慶賀すべきことである)という考え方にも深いところでは通じているように思う。 とりわけ、「あらまあ」と感動したのは、「アメリカの植民地になった日」についての考察である。 明治維新のときに欧米帝国主義国家がクリミア戦争や南北戦争や普仏戦争で疲弊していなければ日は欧米の植民地になっていただろうということを言うひとは少なくないが、「植民地になって150年後の日」についてまで SF 的想像をめぐらせた人は水村さんをもって嚆矢とするのではないか。 「たと

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    haineko2003 2008/12/18
    こんどの柴田元幸訳ナインストーリーズは訳者自身のことばで「あっというまに古くなる訳」だそうだ。源氏にも現代語訳が必要。つまり「日本語はいつまでも亡びない」ということが前提。鴎外・漱石がいなくても大丈夫
  • 窮乏シフト - 内田樹の研究室

    ゼミの面接が始まる。 これまでに49人と面談。ひとり10分から長い人は20分くらいなので、すでに12時間くらい学生たちと話し続けている勘定になる。 ふう。 まだ20人くらい残っている。 たいへんな仕事ではあるけれど、総合文化学科の全2年生の3分の1くらいの学生たちと一対一で膝を突き合わせてその知的関心のありかを聞き取る得がたい機会である。 現代日の20歳の女性たちの喫緊の関心事は何か? 女性メディアの編集者であれば、垂涎のテーマであろう。 お教えしよう。 彼女たちが注目している問題は二点ある。 一つは「東アジア」であり、一つは「窮乏」である。 東アジアへの関心の主題として挙げられたものは「ストリートチルドレン」「麻薬」「売春」「人身売買」「児童虐待」「戦争被害」「テロリズム」「少数民族」などなど。 これらは、「法治、教育、医療、福祉、総じて人権擁護のインフラが整備されていない社会で人はど

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    haineko2003 2008/12/07
    カード会社のCMのかわりにパチンコ会社のCM.イイモノを消費(所有)するかわりにイイ時間を消費(所有)する。彼女たちの喫緊の関心事はHave a Good Time! の方向のように見える。
  • 藝術院会員 - jun-jun1965の日記

    (活字化のため削除) - 「ゼロアカ道場」に、「もういっぺんやってみない?」と三ツ野君にタクシー内から携帯で電話をかける東浩紀の映像があるが、明らかに「進め!(のち「進ぬ!」)電波少年」の悪人風プロデューサーの真似だな。 (小谷野敦)

    藝術院会員 - jun-jun1965の日記
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    haineko2003 2008/12/04
    富岡多恵子・・・石井桃子・小川国夫の後釜。浄瑠璃小屋の舞台の端の暗がりで聞いていた少女というだけで選ばれたのかもしれない。「湖の南」もいい。大庭さんのように年下のパートナーがいても先のことを考える。
  • 新55年体制へ向けて - 内田樹の研究室

    『Sight』の取材で、麻生内閣の今後について「予想」をする。 福田康夫の登場を2007年1月に予言したので、「予想屋」としての評価が高まったらしい。 私は「予測」するのが大好きである。 もう起きたことについて、「ぼかあ、こうなると思っていたよ」と訳知り顔をする人間ばかりがメディアには登場するが、彼らはそのような事態の出来を果たしてあらかじめ予測していたのであろうか。 私は懐疑的である。 予測は「当たる」か「外れる」かしかない。 誰にでも、当否がはっきりわかる。 ところが、私たちの国の知識人たちは「間違えを認めること」を異様に嫌う。 だから、仮に予測をして、それが外れた場合でも、「私の予測ははずれました」ということを言わない。 でも、予測が外れた場合こそ「私はどのようなファクターを勘定に入れ忘れたのか?」「私はどのようなファクターの評価を誤ったのか?」をチェックする最良の自己教育機会ではな

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    haineko2003 2008/12/03
    おお、(大連立なし)から引き算をするとそうなるぞ。当たるかも。
  • ■ - jun-jun1965の日記

    以下に掲げるのは、二年前に一度掲げて削除したものである。これは当時阪大言語文化研究科の院生だった某君から来たもので、渡辺秀樹のさらなる悪業を暴露したものだが、当時その某君から懇願されて削除したもので、その際、某君が博士論文を書くまで待つという約束をした。しかしもう二年たつし、せっかくYMの悪事が暴露されたいい機会なので再掲する。 二年前、私は秀樹がパワハラ対策委員になっていることを知り、激怒して抗議したが、例によってのらりくらりと対応されたあげく、かつて被害を受けたというなら話を聞くが、メールではダメだ大阪へ来て面談しろと言われ、なぜかと問うと、別人のなりすましかもしれないからだと言うので、それなら委員長の北村さんはよく知っているのだから電話をかけると言ったが頑として聞かなかった。 あそこのセクハラ対策委員会だのパワハラ対策委員だのというのは、何ら教員を処分するという方向へは持っていかない

    ■ - jun-jun1965の日記
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    haineko2003 2008/11/28
    安冨歩さんの本にもあったけど,「いじめ対策」や「DV対策」みたいな部署に相談に来るのは、いつもいじめる側や暴力をふるってる側が多いってのとよく似てる。彼らは敏感だから先回りしてもみ消そうとする。
  • 変身忍者嵐×快傑ライオン丸 - jun-jun1965の日記

    私は小学校3−4年のころは特撮ファンだったが、『変身忍者嵐』は観なかった。同世代の関東地方の人なら分かるだろうが、『ウルトラマンA』の裏番組だったからである。ちょうど同じ頃に、『快傑ライオン丸』の放送も始まったので、いずれも時代劇の等身大変身ものということで、当時予告を見て驚いたのを今でも覚えている。 で、『ライオン丸』のほうはもちろん観ていた。で、今になって『嵐』をDVDで観始めたのだが、これは『A』の裏番組なので視聴率では苦戦したというが、内容的に、『ライオン丸』に負けているなと思わざるをえない。だいたい嵐のコスチュームはまるでチンドン屋である。あんな派手派手しい忍者があるものか。それに比べて、ライオン丸のデザインは美しかった。また変身シーンも、嵐は「吹けよー嵐! 嵐!」と叫ぶだけで、リズム感がないし、形としても工夫が足りないし、一回に二度も変身して、その都度、「ハヤテの脳が異常振動を

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    haineko2003 2008/11/24
    「うしおの評伝を鷺巣詩郎が書けばいいのに。」お父さんのことよりSONGBOOKの新盤を出してほしい。
  • 東京日帰りツァー - 内田樹の研究室

    東京日帰りツァー。 親鸞仏教センターというところで「現代日の呪いと祝福」というお題で講演。 同じような話をもう三回か四回しているので、ちょっと飽きてきたなあと講演中に思ったら絶句してしまう。 絶句というのは「自分が何を話しているのかよくわからなくなる」ということではなく、自分が話していることはよくわかっているのだが、それがどうして他ならぬこの場でこの人たちを前に言わなければならないことであるのかの必然性がふとわからなくなるときに現象する。 このところ絶句して、座が重苦しい沈黙につつまれる・・・ということが何度か続いている。 これはもう「講演をやめろ」ということなのかなと思う。 続いて、丸の内ホテルで茂木健一郎さんと「ビジネス・アスキー」という月刊誌のための対談。 茂木さんがホストで、私がゲスト。「笑い」がテーマ。 茂木さんとお会いするのはひさしぶりである。 でもテレビでときどきお顔を拝見

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    haineko2003 2008/11/23
    「身体に担保されない言葉はどれも空語である。」(自分の)言葉に担保されていない(空疎な)身体がいろんな事件をおこしている。アキバにしても今度の元次官殺人にしてもまるでロボットをみているようだ。
  • いいまつがい - 内田樹の研究室

    麻生首相がまたまた舌禍事件を起こした。 官邸での知事会議の席で、医師不足についてコメントしてこう述べたと毎日新聞は伝えている。 「自分で病院を経営しているから言うわけではないが、医者の確保はたいへんだ。(医師には)社会的常識がかなり欠落している人が多い。うちで何百人扱っているからよくわかる」と地方の医師不足の原因をもっぱら医師側の「常識の欠落」に求めた。 さらに首相は「正直これだけ(医師不足が)はげしくなれば、責任はお宅ら、お医者さんの話ではないのか。しかも、お医者さんを『減らせ減らせ、多すぎだ』と言ったのはどなたでしたか」と過去の医師会の立場を批判した。 1970年代に一県一医大構想と私立医学部の新設で医学部定員が急増し、「医師過剰」による競争激化が懸念されたのは事実である。そのときに医学部定員を最大時の7%削減し、以後20年以上抑制傾向が続いていた。それが、このところの医師不足で先般5

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    haineko2003 2008/11/21
    う~ん。お祖父さんもそうだけど、案外にくめないところがあるし、今回の相手は「そのとおり」だからビミョー。
  • 猫を償うに猫をもってせよ

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    haineko2003 2008/11/19
    「平川祐弘先生から新著『アーサー・ウェイリー』を送っていただいた。」講談社学術文庫が好きでよく読むのだけれど、平川祐弘さんの本が、数えてみたら14冊あった。どれも面白い。
  • Let's downsize (内田樹の研究室)

    久しぶりに平川くんが遊びに来て泊まっていったので、朝ご飯をべながら、日の経済の現況とゆくえについて平川くんの見通しを聴いてみた。 中小企業の窮状は予想以上のものらしい。大企業の生産調整のしわよせを押しつけられた下請けでは前年度比30%の減収というようなのは当たり前だそうである。 彼の周囲でもばたばたと倒産が続いている。 アメリカン・モデルが崩壊した以上、このあと世界は多極化と縮小均衡の局面を迎えるという予測については私も同意見である。 日社会がこれから採用する基戦略は「ダウンサイジング」である。 平川くんのリナックス・カフェではこのところ「企業のダウンサイジング支援」というのが主力のサービスだそうである。 巨大なオフィスを引き払って狭いオフィスに移り、ネットワークを簡略化し、商いのスケールを縮めるためのノウハウを「教えてください」とお客が列をなす時代なのである。 企業は「縮む」とい

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    haineko2003 2008/11/18
    右肩上がりと下がりのクロスしたところでおきるであろう争いだけが困る。お互いにほっといてくれればいいんだけど。