73.PUBLIC HACK できないことよりも、できることを考える。いまはたぶん、そういう時なのだと思います。 さまざまなイベントが中止となり、旅行はおろかちょっとした外出さえもままならない昨今、あれもできないこれもできないとできないことを数え上げていったらきりがありません。 このように、できないことばかり数え上げてしまうひとの多くは、出来合いのサービスをひたすら受け身で消費することに慣らされてしまったひとかもしれません。それを、『PUBLIC HACK 私的に自由にまちを使う』(学芸出版社)の著者である笹尾和宏さんは「システム化されたライフスタイル」という視点から次のように述べています。 失敗することが許されず、ひたすら成功を追求する価値観が支配する社会で生きていると、「ものになるかわからないけれどゼロからつくりあげる『満足』より、すでに完成されて結果が保証された『満足』を知らず知らず