12月の打ち上げを約4か月後に控えた金井宣茂宇宙飛行士が、8月24日、東京で記者会見を行った。準備は順調。「しっかりした手ごたえと自信を感じている」と常に謙虚な金井飛行士が、かつてないほどの自信を口にした。 ミッションロゴを手にする金井宣茂宇宙飛行士。「名前が金井だけに、このロゴを手にすれば受験生の皆さんも夢が「かない」やすいんじゃないかと思います」 金井飛行士と言えば、武道の達人。学生時代から弓道や合気道、自衛隊時代は居合道の稽古を続けている。武道を通して身に着けた精神は、宇宙飛行士の仕事にも生かされているそう。たとえば、と記者会見で例にあげたのが武道における「残心」。「剣道で技をうって一本とっても、逆襲があるかもしれないので気を抜かず相手の様子を確認しておく。宇宙実験でも作業を終えて終わりではなく、油断せずに確認する。日本人らしい細やかな心配りが重要」と。なるほど、見習いたい精神だ。