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2020年11月19日のブックマーク (2件)

  • 科学は「わかった」から「見えた」「役立つ」まで何十年も(鈴木 洋一郎)

    日常生活から離れた宇宙や素粒子の研究をしていると、よくあなたのやっていることは何の役に立つのですかと言われます。正直、「またか」と思いつつも、いつものお決まりのセリフを答えます。いつか、理解が広がるように、と願いつつ。 「GPSってあるでしょう。そう、カーナビに使われているやつ。GPSは地球を回っている人工衛星からの信号を使っているので、地球の重力の影響を受けます。だから一般相対性理論の補正をいれないと、1日に数十マイクロ秒ずれていってGPSを正しく運用できないのです」 GPS58年、陽電子47年――科学の実用化は時間がかかる 上記のようなやり取りが実に多いわけですが、GPSに関しては、実用化したのが1973年なので、1915年に一般相対性理論が提案されてから58年後に社会に役立つことに使われたのです。 役に立たないと思われている、基礎のまた基礎理論も、時間が経てば役に立っています。また1

    科学は「わかった」から「見えた」「役立つ」まで何十年も(鈴木 洋一郎)
  • はやぶさ2、カプセル回収に向け準備進む

    2020年11月16日、JAXAは「はやぶさ2」の最新情報について発表しました。今回の内容は、化学エンジンによる精密軌道制御の第2回(TCM-2)の結果、帰還カプセル回収班の現状、カプセル回収後の作業計画についてでした。 TCM-2とカプセル回収班の現状TCM-2は11月12日に実施され、予定通りの軌道修正ができました。これにより、地球への最接近高度を約310kmから290kmに落とし、より地表に近づく軌道となりました。 カプセル回収班は、先発隊が11月1日にオーストラリア入国、16日に回収拠点となる南オーストラリア州のウーメラに向かいます。隊(後発隊)は11月9日に入国、現在先発隊と同じくアデレードで検疫隔離を行っています。オーストラリアは現在外国人の入国を原則認めていないため、特別の許可を得ての入国になります。現時点で新型コロナウイルス発症者はいないとのことです。回収班はこの後、回収

    はやぶさ2、カプセル回収に向け準備進む