浦沢直樹の画業を通覧する個展が、世田谷文学館で1月16日から開催される。同展にあわせ、浦沢の最新の活動にスポットを当て、日本マンガの実態に迫る。 『YAWARA!』『20世紀少年』『MONSTER』『PLUTO』など国民的人気を博し、日本マンガ史を形づくる作品を手がける浦沢直樹。33年間途絶えることなく連載を続けている浦沢にとって、「マンガとは物量」であり、もっとも多く連載を抱えていた時期は月130枚原稿を描いていたというその圧倒的な仕事量を、数字と原画の撮り下ろしで伝えるページが巻頭を飾る。 最新インタビューでは、デビューから最新作『BILLY BAT』に至るまでの歩みや、話題のテレビ番組『浦沢直樹の漫勉』は、現在のマンガに対する一般の理解への違和感と、それを変えたいという思いから始めたという誕生秘話などを明かす。また、『満勉』を実現に導いた放送作家の倉本美津留や、同番組に登場した浅野い