安藤美姫をめぐるマスコミの功罪について 2006年03月11日14時46分 / 提供:PJ 【PJ 2006年03月11日】− ―「山川豊太郎からパブリック・ジャーナリスト伊藤昭一への手紙」より― 伊藤さんの要望する「文芸鑑賞席」というタイトルからは遠く離れたテーマになってしまうかもしれませんが、今は、フィギュアスケート選手の安藤美姫について書きたい。前にも伝えたようにも思いますが、僕自身、さる出版社でスポーツ雑誌の営業職に従事しているという事情もあります。今回のトリノ五輪における、安藤選手と彼女を取り巻く環境の変転には、恐らく「本を売るとはどういうことか」という命題と密接に関連している部分があると僕には思われたのです。換言すれば、それは本を売る行為と、まっとうにスポーツを理解し、喜びを共有する行為との間には、いかなる矛盾が存在するか、という問いでもあります。 最初に断っておきますが、