人気児童書「かいけつゾロリ」の作家原ゆたかさんが10日、主人公ゾロリのぬいぐるみとともに岩手県大槌町の大槌小と山田町の船越小が仮校舎にしている山田町の避難所を訪れ、児童ら約300人にゾロリの描き方を指南した。 大槌小の児童らが「ぜひ来てほしい」と手紙を書いて実現した。 原さんは震災後、ギャグをふんだんに交えたゾロリの新作を書くのをためらうこともあった。「本が書けなくなった後、手紙をもらってうれしかった。夏までにみんなが笑える本を書きたい」と話した後、一人一人にサインと握手をした。知っている作家と主人公の登場に児童は大興奮。「すごい」「楽しかった」とはしゃいでいた。 原さんは「みんな笑顔でほっとした。かいけつゾロリのように困難を乗り越えてほしい」と語った。