2003年からGDP二ケタ成長を遂げてきた中国も、2008年は9.8%見込みと、陰りが見えはじめました。材料出尽くし感が強まっていた北京五輪後、世界を激震させた金融危機が遂に中国でも各所で顕在化し始めているようです。 しかし、その一方で、まだまだ元気な業界も存在します。世界最多となる約2.53億人のネット人口を後ろ盾に、検索、EC、動画、オンラインゲームなど各カテゴリーで世界規模の企業を次々と輩出する中国ネット業界です。 なかでも中国検索エンジンの市場規模は、08年Q3時点で約14.29億元(約214億円)、前年比70.5%増を記録したうえ、まだ天井が見えないほどマーケットは急速に拡大しています。 個別では「百度(Baidu)」がQ3決算で前年比91%の増収、市場規模に対する売上シェアでダントツの65.1%を占めたほか、「谷歌(Google)」も人員増強とローカライズ戦略などで同シェア26