2006年10月19日のブックマーク (1件)

  • 第52回 ヒトと動物の共生関係――「殺さないこと」が正しいとは限らない

    「人と動物の共生」がしばしば話題になる。希少動物の保護が目的だ。典型が鯨の捕獲制限やコウノトリの人工孵化だ。欧米で野生動物保護の概念が生まれたのはわずか100年ほど前のことだ。大きな転機だったが、今再び、行政は(いやヒトは)転機を迎えている。死ぬはずの動物を人為的に生かすことで、人の生活と生態系を狂わせつつある。今回は人と動物の命のかかわりについて考えてみたい。 ■クローンを愛せるか--あるベンチャー企業の廃業 まずは心温まる話から。知人が愛想の悪いを飼っていた。老衰で寝たきりになり、懸命に世話したが獣医からあと数日の命と宣告された。翌日、不思議なことが起きる。何気なくを見る。するとが力をふり絞って立ちあがった。知人の眼をじっと見入る。いよいよお別れだとはお礼を言っている……。涙があふれ出る。それを見ては再び倒れた。数時間後、は息を引き取ったそうだ。 さて今般、米国で富裕層

    第52回 ヒトと動物の共生関係――「殺さないこと」が正しいとは限らない