効果的な利他主義者はその問いを突き詰めて考え、仕事を選択する。寄付先の選択も同様で、たくさんのいいことができる寄付先を選ぶ。例えば、 ・ 犬が好きなので、地元の動物シェルターに寄付している ・ 日本人なので、なによりも日本の恵まれない人たちに寄付をする ・ 妻が乳がんで亡くなったので、乳がん研究に寄付している ということについて、彼らはどのように考えるだろうか。寄付をするもっともらしい理由に思えるが、効果的な利他主義者は、寄付の理由としてこれらを間違っていると考える。 また、寄付に関する著名な実験の一つに、一方のグループに1人の子供の写真を見せて、その名前と年齢を教え、その少女の命を救うには30万ドルをかけて新しい効果な薬を開発するための基金への寄付を依頼する。もう一方のグループには、八人の子供の写真を見せて、名前と年齢を教え、同様の薬の開発で8人全員の命を救うことができると寄付を呼びかけ