民主党の小沢一郎幹事長の資金管理団体「陸山会」が土地取引をめぐり、政治資金収支報告書に4億円以上を記載していなかったとされる疑惑で、東京地検特捜部が27日、小沢氏の元秘書で陸山会の会計事務担当だった民主党の石川知裕衆院議員(36)=北海道11区=から任意で事情聴取したことが関係者への取材で分かった。土地代金の原資や収支報告書の作成実態などについて詳しい説明を求めたとみられる。 特捜部は石川氏を政治資金規正法違反容疑で立件する方向で捜査を進めており、今後も聴取を重ねて実態解明を急ぐ。小沢氏側が重機土木大手「水谷建設」から1億円の裏献金を受けたとされる疑惑についても説明を求めるとみられる。 すでに石川氏の後任の会計事務担当だった小沢氏の元私設秘書が複数回にわたり任意聴取されている。陸山会会計責任者だった小沢氏の公設第1秘書、大久保隆規被告(48)=公判中=は年内の聴取要請を拒否し年明けに応じる