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本連載の目的 Javaの入門書だけでも多くの本があります。大きな書店に行けば入門書が山ほどあり、どれを買ったらよいか迷うのではないでしょうか。 最近はネットでの購入が増えてきていますが、店頭のように実際に手にとって内容を確認できません。一部のネットショップでは、目次や冒頭の章を閲覧できたり、他の人のレビューを読んだりすることもできますが、やはりそれだけで買うのは少し勇気が要ります。特に不景気な昨今、全部まとめてという買い方は到底できませんし。また、お薦めリストのようなものもネットには存在しますが、根拠に乏しいという感が拭えないのが現状です。 このような経緯があり、購入に役立つ具体的な情報を提供できればという思いでブックガイドを作成しました。 蛇足になりますが、入門編以外にも、マルチスレッド編、コレクション編、Web編などや英語本の入門編も企画しています。 対象読者 本連載は、ボリュームの関
筆者の記事でも何度かXMLを使用してきましたが、XMLの正しさを検査する手段を持っていませんでした。実際の業務で使用する場合、正しさを検査する手段がないXMLの操作は非常に扱いづらいものとなります。今回は、少し高度な話題にも触れ、実務に耐えうる力をつけることを目標にしたいと考えています。 W3C XML Schemaの少し高度な話題 「今からでも遅くない」シリーズは、学習する機会を失ったけれどもまだ間に合うという技術を取り上げています。したがって、概要を知りたい方は前編を、業務でも使えるようになりたい方は後編を読むことにより習得できるように工夫してきました。前回は中編を挟み、W3C XML Schemaの読み書きが少しでもできることを目標としてきました。したがって、まだ業務でも使用できると言うほどには説明ができていません。このような経緯から、今回の後編では少し高度な話題を取り上げ、業務でも
XMLに詳しくない方でもXMLスキーマという言葉は耳にされていることでしょう。ただし「W3C XML Schema」と「W3C」を付けているのはなぜでしょうか? ウィキペディアで調べるとXML Schema(当記事でのW3C XML Schemaのこと)には「XML Schema(XMLスキーマ)は、XML文書の論理的構造を定義するために開発されたスキーマ言語の1つ」とあります。この言葉どおり、W3C XML SchemaはXMLスキーマの1つです。他にはDTDやRelax NGなどのスキーマが存在します。 次に「論理的構造を定義する」とは何のことでしょうか。最近はWebアプリケーションサーバやその他のミドルウェアをはじめ、その設定ファイルがXMLであることがほとんどです。そのような時「このパラメータは必須なのだろうか?」「このパラメータは複数指定してもよいのだろうか?」と悩まれたことでし
001:<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> 002:<MEIGARAS> 003: <MEIGARA> 004: <NAME>がんこ焼酎屋</NAME> 005: <ABV>25</ABV><!-- alcohol by volume(アルコール度数)の略 --> 006: <VOLUME>1800</VOLUME> 007: <PRICE>2630</PRICE> 008: </MEIGARA> 009: <MEIGARA> 010: <NAME>一壺春</NAME> 011: <ABV>25</ABV> 012: <VOLUME>720</VOLUME> 013: <PRICE>1360</PRICE> 014: </MEIGARA> 015: <MEIGARA> 016: <NAME>杜氏潤平紅芋原酒</NAME> 017: <ABV>38<
JAXP(Java API for XML Processing)とは JAXPとはJava API for XML Processingの略であることから、どのようなものか推測できます。XML文書を処理するためのJava APIと言えば何となく理解できるかと思いますが、XML文書を処理すると言ってもJava自らが処理するわけではなく、既にXMLの世界にあるXML文書を処理するための方法を用いて処理することになります。 具体的には次のような仕様を基礎にしています。これらの仕様はJAXPの仕様ではありません。JAXPはあくまでこれらの仕様の上に作られています。 XSLT(XSL Transformations) XPath(XML Path Language) XInclude(XML Inclusions) DOM(Document Object Model) Level 2 DOM Le
Java Persistence API(JPA)を使ってオブジェクトの世界とリレーショナルの世界を結び付ける方法を一緒に学んでいきたいと考えています。前編では1つのテーブルに対してCRUD操作を行いました。後編となる今回は、複数のテーブル間の関連をEntityモデルで表現する方法と、それらを扱うためのJPQLについて説明します。 はじめに JPA(Java Persistence API)とは、オブジェクトの世界からリレーショナルの世界へ、あるいはその逆への変換を行うためのAPIです。 前編では、JPAを使用した1テーブルに対するCRUD操作を行うための実装方法を説明しました。後編となる今回は、複数のテーブルに対するCRUD操作について解説していきます。 ディレクションとカーディナリティのトラウマ オブジェクトモデルの世界でEntity間の関連は、ディレクションとカーディナリティという2
JPAとは JPA(Java Persistence API)とはオブジェクトの世界からリレーショナルの世界へ、あるいはその逆への変換を行うためのAPIです。 それでは何もJPAを使わずともHibernateやiBatisを既に使っているから必要ないのではと考えられた方も多いかと思います。確かに既にそれらのO/Rマッピングフレームワーク(以降、O/Rマッパー)を利用されているのであれば特に必要ないのかもしれません。 そう思った方も少し待ってください。データベース製品の多様性を隠ぺいするためにJDBCが考えられたように、あるいはMOM製品の多様性を隠ぺいするためにJMSというAPIが考えられました。ところがO/Rマッパーの違いを隠ぺいするためのAPIは存在しなかったのです。iBatisを使用されている方にはあまり嬉しくないかもしれませんが、JPAの仕様作成の中心人物こそHibernateプロ
Message-Driven Beanとは 前回、JMSをJavaアプリケーションに組み込んで非同期通信を説明しました。ただし、業務ではMessage-Driven Bean(MDB)を使用する方が多いため、今回はMDBを使った非同期通信の仕方を説明します。 あらかじめ知っておくべきこと 前提知識 「今からでも遅くない JMSを学ぼう!」ではJMSを通じて非同期通信を学ぶことを目的としていますが、ドメインはPTPを使用しているため、Pub/Subの知識は必要ありません。PTPについてご存じない方、JMSの知識のない方は前編を読んだ後にその後編の当記事を読まれることをお薦めします。 Webアプリケーションの基礎的な知識が必要です。JSPやServlet、あるいはStrutsなどのWebフレームワークを使用した経験のある方はそのまま読むことが可能です。知識がない方は筆者の「GlassFishか
はじめに この連載では、「GlassFish」という製品を利用して、Java言語に親しんでもらうことを目的としています。第7回目の今回は、入門編の最終回として、ユーザーを識別する認証機能の実装方法を説明していきます。 対象読者 Javaでなにかしらのアプリケーションを作成したことのある方 Javaの変数の宣言や、if文・for文・while文の制御文など簡単な文法を知っており、アプリケーションを作成したことのある方 オブジェクト指向プログラミングができなくとも構いません。徐々に学んでいければと考えています。また、学びやすいWebアプリケーションをサンプルとするので、Webアプリケーションとは違った分野を勉強したい方には当連載は向いていません。 本稿で想定する主要技術のバージョン Java EE 5を使用するため、主な技術要素のバージョンは以下の通りです。EJBに関しては応用編で扱う予定です
第4回では芋焼酎のカタログ表示まで実装しました。今回はカタログを少し改良して、明細を選択し[買い物かごに追加]ボタンを押せるようにします。選択された銘柄は買い物かごに追加されます。Ajaxは使わずに第2回のServletと第3回のJSPの知識だけで実装します。また、前回までほとんど説明できなかったMySQL Workbenchについても少し触れます。 はじめに この連載では、「GlassFish」という製品を利用して、Java言語に親しんでもらうことを目的としています。今回と次回で、これまで作成してきた芋焼酎酒店のサンプルWebアプリケーションに買い物かご機能を実装していきます。 対象読者 Javaでなにかしらのアプリケーションを作成したことのある方 Javaの変数の宣言や、if文・for文・while文の制御文など簡単な文法を知っており、アプリケーションを作成したことのある方 オブジェク
開発対象で必要になる認証方式に注意が必要 省庁内部で使うシステムではほとんど気にすることはありませんが、インターネットを経由してアクセスするユーザーが存在するシステムに関しては、それなりの認証基盤が必要となります。2009年前後に作成するシステムでは認証方式が移行時期ということもあり、それを考慮した認証の仕組みを構築する必要があります。2009年以降では政府認証基盤(GKPI)を使用するようになっており、既存システムからの移行などとの絡みも発生するので、認証方式については省庁との協議の上で行うことが肝要となります。 厚生労働省の場合 例えば、厚生労働省認証局からは次のようなお知らせが2008年に行われています。 ブリッジ認証局との相互認証の解消について 厚生労働省認証局は、平成20年9月22日、政府認証基盤におけるブリッジ認証局との相互認証を解消しました。相互認証解消後は、厚生労働省認証局
はじめに 一次請けであれ二次請けであれ、または準委任であれ、省庁系システムの開発は、初めて経験するものには戸惑いを与えます。金融系システムや流通系システムなどを経験した技術者にとって、知っておかないとうまく事が運ばないことがあるので注意が必要となってきます。技術面は後ほど紹介することとして、著者が4回の省庁系システム開発で学んだことは次の点です。 誤字・脱字を侮るな コミュニケーションルートを確保せよ 受領資料の意味を熟考せよ 査読すべき資料を早急に収集せよ 省庁の影にコンサルタントの気配あり 自社に馴染んだ開発手法に持ち込め 今回は技術編シリーズの第2回として、省庁系システム開発における「認証基盤」について解説していきたいと思います。 これまでの連載 本編 初めての省庁系システム開発(第1回)~誤字・脱字を侮るな~ 初めての省庁系システム開発(第2回)~コミュニケーションルートを確保せよ
はじめに~クラウド・コンピューティングとは?~ 近頃、“クラウドコンピューティング”と呼ばれる、インターネット(クラウド)の向こう側でアプリケーションサービスや、サーバなどのハードウェアリソースを提供するサービスが急増しています。 ユーザーはインターネットにさえ接続できれば各種サービスを利用でき、そのサービスがどこで動いているかなど、サービスインフラを意識する必要がありません(図1)。そして、それらのサービスは無料、もしくは利用した分だけ課金される形態となっており、利用にあたり多くの初期投資を必要としません。 このクラウドコンピューティング・サービスを牽引する企業の1つが、米国のAmazon.com Inc.です。Amazonはクラウドコンピューティング・サービスを「Amazon Web Services(AWS)」という名称で展開しています。 本連載では、この「Amazon Web Se
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