韓国をはじめ、多くの国々が「言論の自由」を享受しているのは、ジョン・スチュアート・ミルのおかげだ。約150年前、イギリスの哲学者ミルは『自由論』の中で、「言論の自由がある社会は、ない社会よりも優れている」ということを証明した。「すべての人類の中で、一人だけ違う考えを持っている人がいるとして、その人に沈黙を強要することは正しくない。その意見が例え間違っているとしても、沈黙を強要すれば、間違った意見と正しい意見を比較する機会を失うことになる」と彼は主張したのだ。この『自由論』の中で、中国について言及した箇所を読むと、本当にうなずけるものがある。 「中国は一時期、驚くほどの才能と知恵を見せつけた。最も優れた知恵を持つ賢者や哲学者たちが、名誉と権力を同時に享受できるだけの政治体制を形作った。これだけの能力を持つ民族こそが、末永く世界の歴史を動かしていくべきだった。ところが彼らは、1000年以上も