日々出版される何千もの論文誌を逐一購入し、図書館に並べることは物理的にも金銭的にも難しい。電子ジャーナルは、冊子を中心とした従来の情報流通モデルから完全に脱却することで、本連載の第2回で取り上げた「巨人の肩の上に立つ」学術知のシステムを支えるインフラとして必要不可欠なものとなった。一方で、急速なデジタル化による課題が浮かび上がりつつある。今回は課題とその解決のためにどのような活動が行なわれているかについて述べる。 電子ジャーナルの壁 2010年1月27日の『毎日新聞』にて、電子ジャーナルの購読料が高騰し、各大学図書館が悲鳴を上げているとの記事が掲載された。記事によれば、国内の大学全体の購読料は2004年度の約62億円から2007年度には約155億円に増加したとのことである。興味のある方は「電子ジャーナル高騰」で検索すると記事を引用したブログが見つかるのでそちらを参照されたい。 記事からはた
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く