科学コミュニケーションに対する期待が高まっているのを感じる。 昨年の「事業仕分け」の際、多くの研究者が、社会や政治とのコミュニケーションをあまり考えてこなかったことに気づき、科学コミュニケーションが重要だという声が、研究者自身から聞かれるようになった。 第3期科学技術基本計画(2006年〜2010年)でも、科学コミュニケーションは重視されており、振興調整費で北大、東大、早稲田大に科学コミュニケーションの講座ができるなど、じわじわと認知度が高まってきた。サイエンスカフェが全国各地で開催されるなど、状況も変化してきた。サイエンスカフェは講演会とそんなに違わないものも多く、問題は山積している。 なお、このあたりの状況については、内田麻理香 さんの新著が詳しい 科学との正しい付き合い方 (DIS+COVERサイエンス) 作者: 内田麻理香出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン発売日: