兄 藤沢周平 作者: 小菅繁治出版社/メーカー: 毎日新聞社発売日: 2001/02メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 10回この商品を含むブログ (1件) を見る 図書館に行った時に見付けてしまった本。題名につられて呼んでしまった。著者は藤沢周平の実弟である。 藤沢周平の半生が恵まれない境遇の中にあったことは伝記的事実として僕も知っていた。父の死と長兄の破産。教師を志すも肺病のため断念。最初の妻の死。業界紙記者としての下積み時代。これらのことは本人の自伝、「半生の記 (文春文庫)」や藤沢周平事典ともいうべき「ISBN:4166603590」にも記されている。 しかしこの本には藤沢周平本人や藤沢周平サイドの執筆者が記さなかったことが赤裸々に描かれている。 苦労続きの末、頑なになってしまった母、この母は藤沢周平と同居することになるが、藤沢周平の妻とは折り合いが悪かった。特に二度目の妻