機械・装置類等の騒音測定について、従来わが国では、音源から空間に放射された音のある1点におけるA特性の音圧レベルで評価していました。しかし、この評価方法 により得られる測定結果は、音源の性状だけでなく、測定環境や測定位置によっても変化してしまいます。また、この方法による測定結果は、必ずしも音源全体から放射されている騒音を表していません。これに対して,音響パワーレベルは、音源全体が放射する音響的な総エネルギー値を表す量であり、 音源の性状を表示する基本量です。最近では、家電製品,事務機器などからの発生騒音をあらわす量としても音響パワーレベルが用いられています。 一般的に、半無響室を用いた音響パワーレベルの測定では、半球面上または平行六面体上にマイクロホンを配置して測定します。 半無響室床面に設置した音源を取り囲むように、マイクを設置します。これらの表面上の測定点にマイクロホンを設置し、各測定