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ブックマーク / reikon.hatenadiary.com (10)

  • 学びながら世界を広げていった - tapestry

    大阪南部のニュータウンでサラリーマンの父と専業主婦の母のもとで育った私は、さしたる教育も家庭で受けることなく、公立小学校から公立中学まで順位的には上位4分の1ぐらいの成績で過ごした。高校は家から徒歩10分で交通費がかからず制服が可愛いという理由で、両親の強い賛成のもと、学力より1ランクレベルが下の高校を受験した。大学進学は、唯一好きだった英語の試験だけで通る外国語短大を選んだ。バブルの最中に姉が短大から一部上場企業に入って華やかな生活をしているのを目の当たりにし、自分も一刻も早くつまらない勉強から解放されて社会に出て楽しみたいという理由からだった。短大ではビジネス英語英会話を中心に学び、その後の社会生活では特に仕事で生かすことはほとんどなかった。今は日常英会話程度ならOKというレベルにとどまっている。こうして振り返れば、私の10代から20代前半の学びは、ごくごく普通の、何の特徴もないもの

    学びながら世界を広げていった - tapestry
    hatayasan
    hatayasan 2019/06/28
    “私のような学歴も専門知識のない人間でも、その時その時に「学ぶ」という行為を繰り返すことで、現状よりも少しだけ広い世界に出て、広い視野を得ることができたことは確かだ。”
  • 来年の抱負をのべるなら - tapestry

    もっともっとシンプルに生きたい。 来年の抱負をのべるとしたら、もうそれに尽きる。 シンプルに暮らしたい。 ものを手に入れることはその瞬間至福だけれど、のちの維持とメンテが大変だ。 多くの人とつきあうことはその瞬間快楽だけれど、のちの維持とメンテが厄介だ。 シンプルに生きたいと思い始めたら、おのずと何を残したいか考えるようになった。 何を残したいか考えるようになると、ものごとに優先順位をつけるようになった。 一日は二十四時間で限りがある。胃袋に許容量があるように、こころのそれにも限りがある。 だから選び取る。切り捨てる。 幸い私はかなり自由だ。自由に色んなことを選び取れる。切り捨てられる。 だからこそ慎重にならなくてはいけない。ゆがんだ取捨選択によってゆがんだライフにならないように。 今日は橋を渡ったのに、鴨川の風景に目を向けることすらしなかった。 先週、荒神橋から眺めた北山の山肌はうっすら

    来年の抱負をのべるなら - tapestry
    hatayasan
    hatayasan 2014/02/23
    “ものを手に入れることはその瞬間至福だけれど、のちの維持とメンテが大変だ…何を残したいか考えるようになると、ものごとに優先順位をつけるようになった。”
  • 「幸福というのは小さな歓びの積み重ね」〜 ヘレン・ケラー『私の宗教』より 〜 - tapestry

    鎌田教授が序文を書いた新刊書籍がデスクに置かれていました。ヘレン・ケラーが1927年に執筆した著書『My Religion』の翻訳『私の宗教: ヘレン・ケラー、スウェーデンボルグを語る 《決定版》』です。 ヘレン・ケラーといえば、目が見えず耳が聞けず言葉が話せず、の三重苦を負いながらも類いまれな才智と努力で社会活動家になり、多くの影響を与えた人として知られています。私も子どもの頃に伝記を読んで感動しました。 信仰心の厚かったヘレン・ケラーは、スウェーデンの神秘思想家であるスウェーデンボルグを信奉していました。結晶学などで業績を残した科学者のスウェーデンボルグは、生涯後半で神秘体験をし霊性世界を見たとして、数多くの霊性に関する著書を残しています。その思想が極端すぎて危険だとして批判も多かったようですが、既に自己の見えない眼で様々な事象を見つめていたヘレン・ケラーにとっては、キリスト教と聖書

    「幸福というのは小さな歓びの積み重ね」〜 ヘレン・ケラー『私の宗教』より 〜 - tapestry
    hatayasan
    hatayasan 2014/02/23
    “自分の人生は、自分が幸せになるためにあるものであって、人や社会の犠牲になるものではない。だとしたら、常に歓びを感じることを意識し、その歓びを行動原理にすることはとても大切なことなのだと思います。”
  • 河合隼雄さんと「物語」 - tapestry

    河合隼雄さんの著書や研究内容を全て網羅したわけではなく、きわめてミーハーな部分で知っていただけなのだけど、『村上春樹、河合隼雄に会いにいく (新潮文庫)』や『影の現象学 (講談社学術文庫)』など、印象に残る著作から生きるヒントをもらっていた。心理学に興味を持ったこともあったけど、学術的にというよりは自分の「こころ」の扱いに困り、何かにすがりたくて心理学やカウンセリングというキーワードに反応していた時期があった。 こころの未来研究センターから広報の誘いを受けたとき、ウェブサイトを見て河合俊雄先生の名前を発見した。ああ、こんなところで息子さんが研究をされているんだと驚き、勝手に縁を感じた。センターで扱う研究テーマは宗教、民俗、幸福感、死生観、発達障害など、どれも気になるものだった。大学広報は私には難しいと感じながらも、オファーを受けるしかないと思って契約した。 あのとき、内田さんから誘われてセ

    河合隼雄さんと「物語」 - tapestry
    hatayasan
    hatayasan 2014/02/23
    “失ってしまった愛も、掴み取れずに逃してしまった人との関係も、挫折も迷いも、私の物語の一片だと思えば愛おしい。”現在、最相葉月氏『セラピスト』を読んでいるところ。
  • お正月日記 - tapestry

    吉田神社のだるまみくじ。大きなだるまの中にコロコロと入っていて可愛らしかったので、引いてみた。おみくじを引いたのは、生涯で二度目。結果は末吉でした。なんとなく自分の現状にフィットしてるようで妙に納得。 願望 : 時期を待つこと。 待ち人 : 来たらず。 失物 : 出ず。 縁談 : 時間をかけるように。 売買 : 損もあり。 其の他 : 口はわざわいのもと。 とても教訓的だ。簡単にはいかぬが、心がけ次第でそこそこ幸せになれるぞという感じ。でもそれぐらいが良い。謙虚さを忘れずコツコツと。 3日、ゆきちゃん宅に招かれて新年会へ。お土産の日酒とバゲットを買いに河原町に出たらそれはそれは凄い人出。そうか、街のお正月ってこういうものだったんだ。四条から寺町を北に折れて人ごみに身を預けて歩いていると、幸田文の『流れる』という小説のタイトルが頭をよぎった。流れる、という言葉っていい。『流される』だとよく

    お正月日記 - tapestry
    hatayasan
    hatayasan 2014/02/23
    “同じ時代、同じ時間を過ごした者どうしが何年ものブランクを超えたとき、新しい関係が生まれる。そんなのって素敵だ。”
  • 嘘とスキャンダル - tapestry

    耳の聴こえない音楽家が作曲家にお願いして自分名義の曲をつくってもらい、その曲が人の素性と共に注目を集め、その後も数々の(ゴースト作曲家作の)話題曲を出して成功をおさめてしまった。そして作曲家と関係を悪化させて全てが暴かれてしまった。そんな出来事が世間を賑わしていることを知った。 その人の謝罪文を読んで、胸が痛くなった。彼の愚かな行為は、馬鹿にされても責められても仕方がない。でも一方で、ここまで大きな事件にはならなくても、嘘によって自分が追いつめられた経験を持つ人は少なからずいるのではないだろうか。 何度かそんな過去があるので、私には今回の事件の当事者を簡単に責められない。ひとつ間違えれば自分も同じ様な状況に巻き込まれる可能性だってあるのでは、と背筋を冷たくした。それは幼児虐待事件の話題にふれたときも同じように感じるし、多くのスキャンダラスな事件にふれたときも同じように思う。「自分も一歩間

    嘘とスキャンダル - tapestry
    hatayasan
    hatayasan 2014/02/23
    「過去に自分が経験したことを相手に伝えなかっただけで、それも嘘と言われる。」
  • 卒業 - tapestry

    2013年12月末をもって、はてなを卒業しました。また、合わせて結婚生活からも卒業しました。 金曜日は、はてなの人たち有志が慰労会を開いてくれました。 はてなではいつもホストの役目で誰かを見送る立場だったので、自分がパーティの主賓なのが不思議な感じでした。四条御幸町のカフェは貸し切りで、ドアをあけると懐かしい顔が迎えてくれました。 幹事の労をひきうけてくれたid:chira_rhythm55の司会でパーティは始まり、id:jkondoが乾杯の挨拶と音頭をとって、id:nmyが作った342枚の写真からなる思い出のスライドショーを眺めながら、皆で呑みました。京都リサーチパークの4平米のブースで始めた2001年の創業期、東京へ移動しメンバーが増えた2004年、アメリカへ渡った2006年、京都に戻った2008年。大画面には懐かしいメンバーの姿やしなもんが映し出され、ネット上でユーザーさんを巻き込ん

    卒業 - tapestry
    hatayasan
    hatayasan 2014/02/23
    「2013年12月末をもって、はてなを卒業しました。また、合わせて結婚生活からも卒業しました。」これは…。
  • 人間性の崩壊は持つものを妥協したときから始まる - tapestry

    というと大袈裟かもしれないけれど、この十年ぐらいを振り返って、確信的に感じたこと。身につけるものや使うものを選ぶ時に、どこかで「これは違う」と感じながら手に入れることに慣れると、たとえどんな小さなものでもそれが重なることで後々の暮らしと人生と人間性に影響が及んでいくように思う。 ものを選ぶ時に「この程度でいいか」と割り切って手に入れる。それはささやかな行為であるけれども、実は、人生をどこかで諦め、妥協し、投げやることにつながっているのではないだろうか。 自分にとって「違う」ものが身のまわりに増えていく。いつのまにか色々なことにも妥協することに慣れて、暮らしそのものが段々と妥協の産物へとレベルダウンしていく。気づいたら、諦めの人生になっている。そんな危険性が、日常の”もの選び”に含まれている。 だから、ものであっても、選ぶときは「これだ」といえるものを手にする。その場しのぎで選んでいないか、

    人間性の崩壊は持つものを妥協したときから始まる - tapestry
    hatayasan
    hatayasan 2014/02/01
    「いつのまにか色々なことにも妥協することに慣れて、暮らしそのものが段々と妥協の産物へとレベルダウンしていく」
  • ウェブに住む人たちは、死ぬ間際も画面に向かってつぶやき続けるのだろうか - tapestry

    2週間近く前にちらちゃんからもらった花がまだ咲いている。朽ちる直前の花の持つ妖気を感じる。 24時間、自分の意志のままに行動していると、どうしてもブログを書く意欲が減退する。 けれど、このブログでないと私の近況や想いを届けられない相手がいる。その対象のひとつは、ウェブのみでつながっている人。勿論読んでもらえているかは定かではないが。 彼らはあなたの人生にとって必要のないものですよ、と何処かで誰かがつぶやく。いいえ、そうではないのです。彼らがウェブに存在するかぎり、彼らとつながり続けるべきだし、断ち切ることはできないのです、と私は答える。当にそうですか?と声がする。分からない。でもまだつながっていたい。 昔は、直接のやりとりや人を介した伝聞だけが誰かとつながる手段だった。そのほうがどれだけ楽だったことだろう。 でも今はちがう。ウェブという曇りガラスの向こうにいる相手の存在を無いものにはでき

    ウェブに住む人たちは、死ぬ間際も画面に向かってつぶやき続けるのだろうか - tapestry
    hatayasan
    hatayasan 2014/01/29
    「ウェブという曇りガラスの向こうにいる相手の存在を無いものにはできない。電波にさえ乗ればテキストや画像により形成された相手の「存在」にふれてしまえるから」澄んだ文章。
  • ブログを一ヶ月休んでわかったこと - tapestry

    この一ヶ月、思うところあってブログの更新をやめていました。11月5日に更新したあと、突然、「しばらくブログを書くのをやめてみよう」と思い立ったのです。 それから一ヶ月。どうだったかというと、体調が悪くなりました(笑)。ブログを更新しなかったことで、あきらかに身心共にしんどくなりました。いや〜、ほんとうに。不思議な病気です。 自分にとってブログを書くというのは、恋愛する男女が抱擁したり板前が包丁を研いだり京都駅に京都タワーがあるのと同じくらい自然な行為で、それを意図的にストップするのは、便秘のや酸欠状態の金魚みたいにしんどいことでした。 そんななのに、どうしてブログを書くのをやめたかというと、インターネットとその向こうにいる人に執着しすぎてリアルの日常に支障が出てきたからです。実際、一日の多くをネットに費やしていました。 そこでブログやはてなブックマーク、Facebook、instagra

    ブログを一ヶ月休んでわかったこと - tapestry
    hatayasan
    hatayasan 2013/12/07
    「どうしてブログを書くのをやめたかというと、インターネットとその向こうにいる人に執着しすぎてリアルの日常に支障が出てきたからです。」
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