―― はてなの取締役になった理由は何ですか。 近藤淳也(はてな代表取締役)という創業者が何か大きなことをしてくれるのではないかな,と。そういう気配を持った稀有な日本人だったので。 当時,はてなが提供していたサービスのどこかに引かれたということではなかったですね。ただ,「なるほど,この時代にこういうものを作ったのか」という感想は持ちました。例えば,ブログが世に出てくる前に「はてなダイアリー」を作ったとか,不特定多数の人を信頼した「人力検索」という新しいサービスの形を構想したのが2001年だった,とか。その辺りの時代感を僕はクリアに覚えていて,2001年にそういう構想を思いつく人は,2007年にまた違ったことを考えつく人かもしれない。彼への僕の期待は,そういう類(たぐい)のものです。 はてなは,RSSリーダーが登場する前にはてなアンテナを作っている。新しく作ったサービスをどこまでビジネスにでき