通信教育大手ベネッセホールディングス(岡山市)の顧客情報漏えい事件で、警視庁生活経済課は17日、顧客データベース(DB)を管理していた外部業者の元派遣社員のシステムエンジニア(SE)、松崎正臣容疑者(39)=東京都府中市寿町1=を不正競争防止法違反(営業秘密の複製)容疑で逮捕した。同課によると、「ベネッセの顧客情報を持ち出したことに間違いない」と容疑を認め、今年6月までの約1年間で、重複分も含め、延べ1億件以上の情報を持ち出したと説明しているという。 逮捕容疑は今年6月17日、DBの操作端末があるベネッセのグループ企業の「シンフォーム」(岡山市)の東京支社(東京都多摩市)で、業務上貸与されたパソコンに2回にわたって計約1019万件の顧客情報をダウンロードして保存。私物のスマートフォンに情報を移し、コピーを作成して不正に入手したとしている。 松崎容疑者が持ち出したのは、全国で1993〜2