北朝鮮の長距離弾道ミサイル発射に備え、地対空誘導弾パトリオット(PAC3)のアンテナが設置された航空自衛隊宮古島分屯基地では夜明け前から多くの隊員の姿がみられた=4月12日午前、沖縄・宮古島(大西正純撮影) 防衛省は鹿児島県から沖縄県につらなる南西諸島(石垣島、宮古島、与那国島)に陸上自衛隊を主体とした警備隊(国境警備任務)を配備する計画を進めているが、案の定、一部の地権者(地主)がマスコミ関係者と手を組んで、これを阻止する動きをしているという。日本の国益や安全保障上の戦略を踏まえれば、こうした反対勢力の行動を封じ込めなければならない。なぜ、南西諸島に自衛隊が必要なのかー。東シナ海防衛 軍事専門家や自衛隊幹部によると、防衛省が南西諸島への陸自配備を推進する“本音ベース”の主な理由は3つあるという。 まず第1に挙げられるのが「東シナ海防衛」だ。南西諸島は東シナ海に位置し、日本のみならず米国に