巨人が球団史上ワーストタイの4年連続V逸という危機的状況を迎えた昨秋、5年ぶりに復帰。第3次政権1年目の今季、いきなりリーグ優勝に導いた原辰徳監督(61)。2015年限りで前回政権を終え、在野の3年間は他球団や日本代表の監督候補に挙げられる一方、安倍晋三首相(65)からもラブコールが届いていた。政治には並々ならぬ興味を示し、自民党から出馬すれば当選が確実視される中、なぜ若大将は永田町ではなく東京ドームに帰ってきたのか。優勝を控えた夏のある日、政界転身説への“最終回答”を本人が激白していた。(笹森倫) ◇ 8月下旬。時計の針はまもなく正午を指そうとしていた。 東京ドームからほど近い老舗中華料理店。その年季が入った階段を上がった2階では、原監督が音頭を取った番記者との暑気払い懇親会がすでに始まっていた。 「監督がお待ちです」 夕刊フジ記者に用意された席は、なんと監督の隣。 「今日はいろいろ、教