東京五輪の効果見えず 招致決定後のスポーツ実施率―「レガシー」実現に課題・東大など 2022年08月06日14時17分 東京五輪の開会式で打ち上げられた花火=2021年7月23日、東京・国立競技場周辺 東京五輪・パラリンピックの招致決定から昨年夏の開催までの間、決定前と比べて市民のスポーツ実施率は増えていないことが、東京大などの研究チームの分析で分かった。論文は6日、国際学術誌に掲載された。 ならばオリンピックは不要だろう~私が見た東京五輪(玉木正之) 開催後の分析はこれからだが、研究チームの鎌田真光・東京大講師は「専門家の力も借り、自治体や企業などと一緒に普及戦略をつくり上げる議論ができていない。五輪という機会を逃しているのが現状だ」と指摘した。 開催国・都市で市民のスポーツ参加が増えることは五輪の「レガシー(遺産)」の一つとされる。組織委員会は昨年12月に公表したレガシーに関する報告書