庶民のレジャー施設として親しまれてきた公営プールが、各地で相次いで閉鎖されている。文部科学省の調査では、96年に5460カ所あった公営プールは08年に4312カ所まで減少。少子化や娯楽の多様化で利用者が減る一方、自治体も財政が厳しく老朽設備の更新を見送っているためだ。厳しい暑さが続く中、身近な涼はどうなるのか−−。 8月上旬、大阪府寝屋川市の公園屋外にある市民プールに人影はなく、解体作業の大型重機がうなっていた。78年の開設当初は約8万7000人の利用があったが、近年は5万人ほどまで減少。当面の改修に約7500万円かかるとの試算もあり、市や議会が昨年度での閉鎖を決めた。公園を訪れていた無職男性(69)は「毎年夏に帰省する孫を連れてプールに行くのが楽しみだった。どこの市も財政が厳しいのは分かるが、身近な施設がなくなっていくのは残念やね」。
武雄市図書館の運営をTSUTAYAの運営会社「カルチャー・コンビニエンス・クラブ(CCC)」に委託する構想で、同市個人情報保護審議会(会長・松尾弘志弁護士)は6日「市の個人情報保護条例上問題ない」と市に答申した。市は近く臨時議会を開き、CCCを指定管理者とする議案を提出する。 計画では、同社などの共通ポイントカード「Tカード」と従来の図書カードを貸し出しで使用。カードからは属性情報(性別・年齢・大まかな居住地)だけを取り出し、購入図書を決める際の資料に使う。貸し出し履歴から本人にお勧めの本を提示するレコメンド機能は断念した。この結果、本の利用履歴だけが統計データとなるので、審議会は「収集されるのは個人情報ではなく、問題ない」とした。 Tカードはポイント取得のため、図書館利用情報がCCCのシステムに提供される。会員番号と利用年月日と時刻、ポイント数の4項目。審議会は「情報提供に本人の同意があ
9月に閉館した沼津市の大手スーパー「イトーヨーカドー沼津店」の子ども図書館の再開を目指している「子ども図書館をつくる会」(山田由美子代表)の10人が13日、栗原裕康市長に会い、図書館の業務を継承するよう要望した。栗原市長は「100%とはいかなくても機能をできるだけ受け継ぐ方向で話し合いをしていく」と応じた。 沼津店の子ども図書館は1978年7月オープンし、イトーヨーカドーが店舗に開いた図書館の第1号だった。しかし、9月23日、利用者が減ったことなどを理由に閉館した。 同会の山田代表は栗原市長に面会し「子どもと子育て中の若いお母さん、読み聞かせをしている者には大切な場所だった。市で何とかやってもらえないか」と伝えた。 これを受け、栗原市長は引き継ぎに前向きな姿勢を示し、既存の市の子育て支援施設を活用する案も示した。市は年内に、沼津店から約7600冊の絵本などの寄贈を受ける予定だ。 同会は9月
◆自治体が非常勤職員に導入した雇用年数制限の影響は。 ◇「安心して働けない」 相次ぐ退職、仕事負担も増加 東京都は昨年4月から、消費生活相談員など都の関係機関で働く非常勤職員について「5年雇い止め」制を導入した。都は「再任用はありうる」としているが、元々1年ごとの有期契約に加え、更新回数を4回までとしたことで現場には不安が広がっている。 07年12月、東京都消費生活総合センターで働く非常勤職員の玉城恵子さん(54)は、上司から「65歳定年を廃止するとともに原則として契約の更新は4回まで」と告げられた。玉城さんはキャリア20年のベテラン。週4日働いても報酬は時給換算で1400円程度といい、別の自治体でも週1日働いている。ただこれまでは、65歳まで働き続けられると思っていた。 都は更新を4回までとした狙いについて、「効率的な執行体制を作るため5年に1度、事務事業を点検するという趣旨だ」と説明し
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く