OpenAIと並んで生成AI分野のリーダーとして急浮上した企業に挙げられるのが、Anthropic(アンソロピック)だ。同社のClaude(クロード)と呼ばれる汎用チャットボットはクラウドツールのNotionや質問サイトのQuora、検索エンジンのDuckDuckGoなどにも統合され、人気を博している。 今から1カ月前にAnthropicは、スパークキャピタルやグーグルを含む投資家から4億5000万ドルを調達し、評価額は50億ドル(約7200億円)に近づいたと報じられた。同社は今年2月にも、グーグルから3億ドルを調達していた。 しかし、Anthropicには意外な出資元が存在する。昨年11月に破綻した暗号資産取引所のFTXが約5億ドル相当の同社の株を所有していたことがバランスシートで判明していたのだ。 実際、サム・バンクマン=フリードのAnthropicへの賭けは、FTXの破綻で損失を被っ