ブックマーク / rakuunanzyuku.hatenablog.com (82)

  • 普通 - どんまい

    引越業者からアンケートを書いてくださいと一枚の紙を渡された。ちなみに後日、提出して欲しいというアンケートには書かない。なぜなら、めんどくさいから。そのアンケートに、自宅にあるもので、大切なものは何ですか、という項目があり、そんなに大切なものってないなあ、と思いながら、思い浮かんだのが、だったので、と記入した。荷物のほとんどがで、を処分したら、引越の見積りは、どれほど下がるのだろうか。荷造りをしていると、このは、もう何年も読んでいないから売っても良いなあ、と頭を掠めるけれど、どうせ、1円とか5円でしか買い取ってももらえないなら、手元に置いておいた方が良いのではないかという気がして、こうして、引越しをするたびに運んできた。 小説は紙で読むほうが好きだけど、ビジネス書やマンガは電子書籍でも良いなと思うようになり、今は、紙と電子書籍を併用している。(マンガの中でも、手元に紙で置いて置きた

    普通 - どんまい
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    henacyan 2022/10/14
    引っ越しおつかれさまです。漫画の大人買い、全何巻なんだろう…ちょっぴり気になります(笑)
  • 落合監督時代の中日が強かった理由 - どんまい

    アパートの玄関を出ると、秋の匂いを感じた。私にとっての秋の匂いは、この匂いだ。ただ、この匂いは、何の匂いかはわからない。 コンビニでNumberの表紙が目に入った。落合監督と野村監督が表紙だった。1058・1059号。Numberにも合併号があるんだ、ジャンプみたいだな、と思った。 野村監督の記事は、これまでも、よく目にしたし、読んできたけれど、落合監督の記事って、あまり読んだ記憶がないな、と思いながらページをめくった。ミーティングは年に数度、選手へのアドバイスは聞くと教えてくれる程度。奇を衒った采配はせず、特別な作戦もない。なぜ、あの時代の中日は強かったのかがわからない。 Numberを閉じた後も、何度となく一つの記事を思い出していた。落合監督は、ルールを研究し、飛ばないボールを導入したこと。現役時代も、野球規則、野球協約、アゴリーメントを隅々まで読み、何ができて何ができないかを把握して

    落合監督時代の中日が強かった理由 - どんまい
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    henacyan 2022/09/25
  • いくら丼 - どんまい

    雲を眺めると秋を感じるというのに、北海道には珍しく残暑である。職場の元同僚が、デイキャンプをしたいと言うので、キャンプをすることになった。今年は、一度もキャンプをしていなかったこともあり、ちょうどキャンプをしたいと思っていたところだった。 そう言えば、新型コロナウィルスが、私たちの職場を襲った時期に、ホテル暮らしをしながら職場に通っていたのだが、キャンプをするのが、経済的なのではないか、と頭を過ったことがあり、実際には実行にうつすことはしなかったのだが、キャンプ好きの職場の同僚にその話をすると、その同僚は、キャンプをしながら職場に通っていましたと涼しい顔で言った。 午前9時に、元同僚が自宅に迎えに来て、私のキャンプ道具一式を車に積み込み、キャンプ場近くのショッピングセンターで、炭や薪、材なんかを購入して、キャンプ場に到着した。もう秋だから、人も少ないのかと思ったけれど、まばらにキャンプを

    いくら丼 - どんまい
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    henacyan 2022/09/13
    楽しそう♪北海道でキャンプ、ちょっと憧れちゃう
  • 名乗り出ない美学 - どんまい

    高校、大学ともに、野球部のマネージャーをしていると聞き、私は、なぜ、マネージャーをするのかを訊いた。マネージャーは、日の目を見ることがない役回りで、大変なことばかりではないか、と。その人は、子どもの頃、家族でプロ野球を観に行ったきっかけだったと言った。そして、同期の野球部員が良い人ばかりだった、と続けた。 高校時代は、先輩が3人いて、4人でやっていたマネージャーの仕事が、私の代になって、マネージャーがひとりになり、やらなければならないことが追いつかなくて、次の日で良いや、と思って、次の日、部活に来てみると、その仕事が終わっていることがあったとのことだった。野球部員の誰かが、名乗りもせず、手伝ってくれていたとのことだった。誰かは、おおよその検討がつくが、最後まで名乗り出なかったという。 そりゃあ、かっこいい男だ、と感心した。高校生で、なかなかできるものではない。私だったら、やっといたからねと

    名乗り出ない美学 - どんまい
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    henacyan 2022/08/31
  • 北海道マラソン - どんまい

    現在、泊まっている宿は、明日が最終宿泊日で、26日から宿泊できる宿を探さなければいけなかった。新たな宿を探したが、いいところが見つからず、もう同じ宿でいいやと思って、日曜日まで予約しようと受付に座るスキンヘッドの宿主にその旨を伝えると、土曜日が満室とのことだった。宿主によれば、土曜日は、北海道マラソンとのことだった。そういえば車で走っている時に、北海道マラソンで、道路が通行止めになるという注意書きを見た。宿が取れなくなるほどのイベントなんだ...。残る選択肢は車中泊だった。ここ近年、キャンプをするようになったのも、この日のためにあったのではないかと思わなくもない。私の職場は、田舎にあり、そこら辺にテントを張ってもよさそうな場所は容易に想像できた。キャンプをしながらの出勤も、これまた新鮮なのではないか、と想像したが、私にはテントはない。近年、キャンプはしているが、テントよりも車中泊でしょ、と

    北海道マラソン - どんまい
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    henacyan 2022/08/25
  • 白河の関 - どんまい

    パチンコ店のテレビの前で、私は甲子園決勝を見ていた。仙台育英が先制したところだった。甲子園決勝をこうしてテレビで観られることは、そうそうあることではなく、ましてや、今日は、東北勢初優勝がかかっている歴史的な日でもあった。外野席も満席になっている甲子園球場をテレビで観ながら、できることならば、毎年、足を運びたいものだ、と思った。それにしてもパチンコ店は必要以上にクーラーがかかっており、耐え難く、仙台育英の打者が満塁塁打を打った後に、私はパチンコ店を後にして、コインランドリーの駐車場、車のなかで試合の続きを見た。 この喜びを誰に伝えたいですか、とインタビューを受けた仙台育英の先発投手は、アルプススタンドにいる仲間に、と言った。私だったら、そう言えただろうか、と思った。スタンドにいた仲間もさぞ嬉しかったことだろう。 翌日、喫茶店で、アイスコーヒーを飲みながら、スポーツ新聞を開き、甲子園決勝の記

    白河の関 - どんまい
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    henacyan 2022/08/24
  • 秘密基地 - どんまい

    部下に、これから旅に出ます。探さないでください、とメッセージを送り、私は、3連休に入り、現在、札幌市手稲区の、とある宿にいる。道路を挟んだ向こう側にはパチンコ店がある。そういえば、若かりし頃、旅先でパチンコをして負けったっけ。この道は何度か通ったことがあるが、ここに宿があることに気づかなった。見ようとしていないものは見えない。 スキンヘッドの宿主に、どうみん割で宿泊したい旨を伝える。どうみん割のシステムを何となくしか理解していないのだが、どうみん割を使用すると、私の宿泊費は、実質、一泊千円を切ることになる。ああ、助かる、助かるなあ、と言う私に、スキンヘッドの宿主は、どうみん割が、いかに得かを説く。一泊千円を切るだけあって、寝られれば良いという男しか宿泊していない。今のところ、女性には出会っていない。寝床は、狭くて息苦さすら感じたが、ここが押入れだとして、その押入れに簡易的なベッドと、簡易的

    秘密基地 - どんまい
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    henacyan 2022/08/23
  • 札幌住所不定 - どんまい

    コロナ対応をしていたのは私だけではなく、も同じことで、私が宿泊していたホテルに、今度はが宿泊し、働くこと3日目だったか、4日目だったか、が熱を出した。私は、症状を訊くだけで、それが陽性なのか、陰性なのかが判断できるようになっていた。私は、急いで荷造りを始めた。そして、ドラッグストアに行き、栄養ドリンクや、アクエリアスなんかを購入し、自宅の冷蔵庫に入れ、仕事に向かった。どうも体が調子ではない、疲れが取れない、力が入らない。要は休みたいと、体が、心が、その両方が言っている。けれど、無情にも、38度ですと電話が鳴り、が喉の痛みを訴えています、と電話が鳴る。そのたびに肩に力が入り、背中が凝る。私は、が宿泊していたホテル、つまりは、私がもともと宿泊していたホテルに、今月二度目のチェックイン。おそらく、今月は、ほぼホテルで生活することになる。ホテルのエレベーターに乗り、帰ってきたという感じ

    札幌住所不定 - どんまい
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    henacyan 2022/08/20
  • 八月 - どんまい

    気づけば夏が終わっていた。というか、夏番にコロナの対応をしていた。休みという休みはなく、ひと段落したのが今日で、朝のみ仕事をし、自宅に帰ってきて、布団の上に寝そべりながら、パソコンを開き、甲子園を横目で観ながら、滝口悠生『水平線』を開いた。 甲子園は、準々決勝だった。高松商と近江の試合が開始されるところだった。高松商の一番打者が、レフト前にヒットを放ち、ファーストを回る姿を見ながら一番打者なんだ、と思った。四番打者の体格であり、風格だった。セカンドベース上で、ガッツボーズをした。私の記憶は、そこで途絶える。試合が始まって、まもなく眠りについたことになる。起きた時には、近江が勝利していた。私の体は、休むことを求めている。 今年は、あまりを読めていない。体が活字を求めていないのか。読みたいはあるから、購入し、読まずに置いてある。久しぶりに、読み続けているのが、滝口悠生『水平線』。この季節

    八月 - どんまい
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    henacyan 2022/08/19
  • 妄想 - どんまい

    職場の後輩が、お忙しいですか、と申し訳なさそうに私に声をかけてきた。忙しいけど、良いよ、と私が答えると、その後輩は、『ルックバック』ってマンガ知ってますか?と訊いてきた。漫画家を目指すマンガだよね。読んだことあるよ、と私が返すと、堰を切ったかのように、『ルックバック』について語り始めた。そんなに深読みするんだ、と言うくらいに。同じ著者で、『さよなら絵梨』もおもしろいです、と言うので、読んでみるよと私は返し自宅に帰ってきて購入した。 後輩は『ルックバック』を電子書籍で購入した後、あまりにもよくて、書籍でも購入したと言っていたが、確かに、手元に置いておきたくなるような作品で、二度目も初めて読んだときと同じような感動が押し寄せてきた。 『さよなら絵梨』は、高校生が映画を作るという物語で、映画を撮る上で、ファンタジーをひとつまみいれるという料理でいう調味料的な話が印象的で、そうか、私が書くこの日記

    妄想 - どんまい
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    henacyan 2022/07/31
  • 北海道らしい夏 - どんまい

    北海道らしい夏。過ごしやすい夏。空を見上げると曇り空。最近、そんな天気が多い。私は円山球場三塁側スタンドから南北海道大会準決勝を観ていた。もっと足繁く通うべきだった。 高校野球でブラスバンドの応援を始めたのは、どこの高校なのだろうか。新型コロナウィルスの影響で、控えめな応援ではあるが、ブラスバンドの応援があるのとないのとでは、違う景色にすら見えてくる。 ブラスバンドに合わせてチアリーダーが踊る。高校球児とつき合っているチアリーダーはいるのだろうか。チアリーダーは、ひとりの高校球児のために踊り、祈る。そんな高校球児がいたら羨ましいな、とか思いながら目線は、ベンチに入れなかった高校球児と一緒に踊るマネージャーに目がいく。マネージャーのことを考えるだけで、胸が熱くなる。チアリーダーとつきあってる高校球児を好きなマネージャー。マネージャーは、野球部員の優しさに救われる。なんて、高校野球は素晴らしい

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    henacyan 2022/07/26
  • つくると届ける - どんまい

    粗大ゴミを出しにクリーンセンターに到着したのは、開始時間の30分前だった。私は、休みだというのに、明後日に控えている会議に提出する資料のことをずっと考えていて、クリーンセンターに到着してからか、到着する前に思いついたのか今となっては定かではないが、とにかく、これだというアイディアを思い立ち、ノートに書き殴っていった。アイディアは、ノートに書き殴り、ある程度、考えがまとまってから、パソコンに打ち込むという手順を踏む。 で、その足で、蔦屋書店内のスタバに行き、一番、大きなアイスコーヒーを注文し、おかわりすると、安くなるということを知って、それは良いシステムだ、と思いながら、パソコンを開き、アイディアを書き殴ったノートを開き、ワードに、エクセルに、打ち込んで行った。 と、そのとき、元同僚に声をかけられ、パソコンを打つ手を止めた。メタバースでわからないことがあり、蔦屋に来たとのことだった。ついこの

    つくると届ける - どんまい
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    henacyan 2022/06/30
  • 仕事とは - どんまい

    今週号の『週刊わたしの考え』をいつものようにコメダ珈琲店で、カタカタとパソコンで打つ。今週号は、『仕事とは』。以前、書いたブログを読み直しながら書いている。書いている途中で、隣の席に男性が3名座って仕事の話を始めた。ふと、顔をあげると満席だった。私は席を経ち、自宅に戻って、続きを書くことにした。いつもなら火曜日に送信するのだが、書き終わったので、スラックに送信した。 珍しく、2連休なので、新型コロナウィルスの予防接種に行こうと思って、ネットで調べると、どうも予約をしていないと受けられそうになかった。戌井昭人『沓が行く。』を読みながら昼寝をし、このままだらだらと過ごすのも、もったいないとも思い、ブックオフにを売りに行き、ブックオフの近くの屋で、今年2足目の赤いコンバースと何十年かぶりに雪駄を買った。買ったばかりの雪駄を履いて、期日前投票に行き、それにしても魅力ある政党がない、と嘆き、スー

    仕事とは - どんまい
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    henacyan 2022/06/28
  • デコピン - どんまい

    美容師さんは、兄妹でデコピンをやりあっていた、と思い出を語った。このやり方が一番、痛かったです、と実際のやり方もふまえて。デコピンをやりあっていたというその無意味さに、わたしは、笑った。笑いながら、千円札3枚を美容師さんに渡した。車に乗って、こういうのを平和と呼ぶのだろう、と思った。思ったと同時に、私が妹と、うんちには、どんな種類があるのかを出し合おうとノートに綴った日々を思い出した。

    デコピン - どんまい
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    henacyan 2022/06/14
    ほっこり。私は一人っ子なのでうらやましいな~。
  • 週刊わたしの考え - どんまい

    いつものコメダで、『週刊わたしの考え』という名の資料をスラックに送った。かれこれ3ヶ月目になる。毎週、毎週、休みの日にコメダ珈琲店に行き、私の考えを打ち込み、職員に送る。私は、楽しく作成しているが、その資料を職員が読んでいるかはわからない。もはや自己満足なのかもしれない。 その日は、その後、自宅で読書をして、ヒシガタ文庫に行き、コーヒー染めのポーチを購入して帰ってきた。 その車中で、なぜか、昔、作っていたポストカードのことを思い出した。そのポストカードは、写真と私が思いついた言葉を合わせた写真詩のようなものだったのだけど、そのポストカードの営業に行った店舗で、メッセージがないものはないのですか?と聞かれ、その当時は、それじゃあ、置かなくて良いと思ったけれど、今になってみると、写真だけの方が良かったかもしれないなとも思ったりした。また、私のそのメッセージを見ながら、責められているようで辛いと

    週刊わたしの考え - どんまい
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    henacyan 2022/06/11
  • 手紙 - どんまい

    職場の部下と事をした次の日に、お礼の手紙をもらったのは初めてのことだった。自宅に帰ってきて、手紙を読み、私は、泣いた。何度も何度も手紙を読んだ。 半年前、私の所属する部署とは別の部署の募集を見て、採用試験に応募した。しかし、その部署ではすでに採用が決まっており、その旨を人事担当者が伝えると、見学だけでもさせて欲しいと言ったらしい。人事担当者は、希望する部署ではないが、募集している部署があるが、試験を受けるか希望を聞いてくれた。そこが私が担当する部署であった。私は、そのたまたまを大切にする。 この半年間、前向きに、ひたむきに働いていた姿を見て、会社の代表と事をする場をセッティングすることにした。初めてのことだった。会社の代表からの話を聞くのを想像したら、喜ぶだろうなと思った。私の想像していた通りだった。想像を超えたのは、会社の代表と私に、事をした次の日に手紙を書いてくれたこと。 私は、

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    henacyan 2022/06/04
  • 昼寝 - どんまい

    昼寝をして、起きたら、たつっ、たつっ、と雨が打ちつける音がしていた。 お金仕事に縁のない人にとって昼寝が最高の贅沢だよねと言っていた友人がいる。こっちが昼寝の後に電話したら、向こうはまだ寝ていて、そんなことでお互い納得してたってことだけど。永井宏『愉快のしるし』p159 永井宏『愉快のしるし』を読みながら、誰かから聞いた悲しい出来事を思い出した。あの人は、深刻な顔で話していなかったけれど、悲しい出来事に変わりはなく、聞き流してはいけない話だよな、と思った。 愉快のしるし 作者:永井宏 信陽堂 Amazon

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    henacyan 2022/05/31
  • シーズン2 - どんまい

    ”アイスコーヒーたっぷりとモーニング(トーストにバターとおぐらあん)を注文した。私の休日は、コメダ珈琲店の開店から始まる。一週間に一度、それは週刊少年ジャンプが発売される頻度で、私が働く職場の仲間にあてたワードの資料を作成し、送る。今年、私が変えたことの一つが、このワードの資料である。パワーポイントで説明することはやめた。可能な限り言語化する。あとで職場の仲間が読み返せるように。その作成した資料にネーミングをつけたいのだが、かれこれ2ヶ月経つのに定まっていない。” ”パソコンを開き、メモ帳を開くと、昨日、メモしていた「人間らしい関わりがないと、人間らしくいられない」という言葉が目に飛び込んできた。” コメダ珈琲店で、3月末に退職した職員にメッセージを書いていた。ポストカードに2枚。 数日前、部下の一人から、3月末に退職した職員に手紙を送るので、一緒に送りたい人は金曜日までにください、とスラ

    シーズン2 - どんまい
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    henacyan 2022/05/29
  • おもてなし - どんまい

    館内を案内してくれた仲居さんは、とても緊張しているようで、その緊張が、空気を伝い、私の心まで伝わってきた。仲居さんは、焦れば、焦るほど、言葉がみつからないようだった。館内の案内をしたあとに、自分で自分を責めるのだろうか。 流暢に館内を案内する仲居さんよりも、印象に残り、大浴場に行く途中で会った時も、親近感と共に、会釈をした。また訪れることができるかわからないが、仮に五年後、十年後、再び訪れることができれば、その仲居さんを私は思い出すだろう。 事の前に入った大浴場は、いつしか夢でみた景色のようだった。池と湯船が繋がっているような露天風呂で、高台には滝が流れていた。 貧乏性の私は、入浴が可能なお風呂に全て入った。朝は、部屋にある檜風呂に入った。貧乏性でも、お湯を出しっぱなしにしたり、テレビをつけっぱなしにするような人にはなりたくないと思った。誰も見ていないところで、どう行動するかで、その人の

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    henacyan 2022/05/17
  • 峠 - どんまい

    遠出する時は、仕事を終えた夜に出発するのが良い。というか、待ちきれない。 と二人、北海道の南を目指して出発したのが21時。あいも変わらず、私は助手席でうとうとし、が何か言葉を発しているなあと、目覚めたら、窓の外は雪が降っていた。いつしか、母が言った、峠を越えるのであれば、ゴールデンウィークまで冬タイヤを履いていた方が良いという言葉を思い出した。中山峠の道の駅だった。 夏タイヤのままであれば進むことも、戻ることも危険だった。道の駅があって幸運だった。今日は、ここで泊まろう。車中泊するために購入したマットレスに空気を入れ、寝袋を出し、毛布をかけた。気温は0度を下回ったあたりで、寝袋は冬用ではないが、毛布をかければなんとかしのげる気温だと思った。窓は曇っているが、雪が降り続いている。太陽が出た昼くらいには雪も溶けるだろう。雪が溶けたら帰ろう。 寒さで目覚めたのが朝の4時。ドアを開けると、雪が

    峠 - どんまい
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    henacyan 2022/05/05