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ブックマーク / hiroyukikojima.hatenablog.com (39)

  • 宇沢弘文先生は、今でも、ぼくにとってのたった一人の「本物の経済学者」 - hiroyukikojima’s blog

    経済学者の宇沢弘文先生が、9月18日に86歳でご逝去された。ご高齢だったので、遠からずこの日がやってくることはわかっていたし、覚悟をしてはいたつもりだけど、喪失感は予想以上のものだった。おととい、朝日新聞から電話取材を受け、ぼくの追悼の談話が昨日(9月27日)の朝刊に掲載された。学習院大の宮川さん、東大の吉川さんと肩を並べ、弟子としての談話を載せることができたのが、喪失感の中でのせめてもの慰めとなった。 この喪失感は、他のすべてのお弟子さんに負けない自信がある。なぜなら、他のお弟子さんたちはすべて、そもそも頭のいい「学問的セレブ」な人たちなので、宇沢先生に出会わなくても、若干専門分野は違っているかもしれないが、間違いなく今の地位を築いただろう。一方、ぼくはといえば、宇沢先生と出会わなければ、経済学を勉強することもなく、研究者になることも大学教員になることもなく、社会の片隅で世をはかなんで拗

    宇沢弘文先生は、今でも、ぼくにとってのたった一人の「本物の経済学者」 - hiroyukikojima’s blog
    hengsu
    hengsu 2014/09/29
  • ぼくが監修した「相棒」は来週放送予定! - hiroyukikojima’s blog

    ぼくが、ドラマ「相棒シーズン12」の1話を数学監修した、という話を前回のエントリー(ドラマ「相棒」の監修をしますた - hiroyukikojimaの日記)で書いたけど、放映日が正式に決まったので、ここに告知しよう。それは来週だ。 相棒シーズン12 第2話 殺人の定理 10月23日 水曜日 夜9時放映 「定理」という言葉が推理もののタイトルに現れるのは、けっこう珍しいと思う。 ストーリーについては、 第2話「ボディ~二重の罠」2018年10月24日(水)|ストーリー|相棒 season17|テレビ朝日 で知ることができる。写真を見ればわかる通り、そう、板書はゼータ関数。 ぼくが何の監修をしたかを書いてしまうと、せっかくの推理ドラマにヒントを与えてしまうことになりかねないので、今回は何も書かないことにする。放映が終わったら、多少の苦労話とかをアップするつもり。 今週、放映された、第1話「ビリ

    ぼくが監修した「相棒」は来週放送予定! - hiroyukikojima’s blog
    hengsu
    hengsu 2013/10/21
    小島寛之氏:ぼくが監修した「相棒」は来週放送予定! ゼータ関数か
  • ABC予想入門 - hiroyukikojima’s blog

    4月になって大学の講義が始まったから、忙しくてなかなかブログが書けない。今回は、短文で済まそうと思う。 先月は、遂に、遂に、雅−Miyaviのライブに行った。赤坂ブリッツ。あまりにすばらしかった。男性ヴォーカリストのライブに行ったのも、感動したのも久しぶりだ。しかも、生まれて初めてのヴィジュアル系(V系)アーティストのライブだし。 雅−Miyaviの音楽は、一言で表現することはできない。非常に奇妙なトッピングになっている。まず、ギターはスラップと呼ばれる独特のスタイルで奏でる。まあ、フィンガーで弦を叩く、という感じかな。したがって、打楽器的な演奏も可能になる。これは、信じられないテクニックだ。ご年配の(同輩の)方々には、キングクリムゾンのベーシストたちのスティックという楽器を連想してもらうのがわかりやすいと思う。(我ながら、ふ、古い・・・)。そういうわけで、ギタープレーは、さながらプログレ

    ABC予想入門 - hiroyukikojima’s blog
    hengsu
    hengsu 2013/04/26
    何故か前半はビジュアル系バンド雅のコンサート、後半が数学:ABC予想入門
  • 2012-09-22 - 半歩遅れの読書術の連載の補足(2、3回目分)

    日経の日曜版の読書欄に、「半歩遅れの読書術」というコーナーがあって、それに4回連続で寄稿している。このブログでは、そこに字数の関係で書ききれなかったことを補足している。連載1回目(9月2日掲載)については、前回日経書評欄の短期連載のこと+おまけの紹介 - hiroyukikojimaの日記で補足したので、今回は2回目(9月9日掲載)と3回目(9月16日掲載)について、簡単に補足しよう。 2回目は経済学を紹介した。一冊は松井彰彦『高校生からのゲーム理論』ちくまプリマ−新書、もう一冊はスコット・パターソン『ザ・クオンツ』早川書房。このブログではすでに、前者は魂ほとばしるゲーム理論の - hiroyukikojimaの日記で、後者は、クオンツという人たち - hiroyukikojimaの日記で詳しく紹介しているのでこれ以上は触れない。 とりわけ松井さんのには反響があった。掲載直後にア

    2012-09-22 - 半歩遅れの読書術の連載の補足(2、3回目分)
    hengsu
    hengsu 2012/09/24
    松井氏とアカロフ氏の志に触れた中盤がいい:半歩遅れの読書術の連載の補足(2、3回目分)
  • 小野善康『成熟社会の経済学』の紹介その2 - hiroyukikojima’s blog

    今回もまた、小野善康『成熟社会の経済学』岩波新書の紹介をしよう。 小野さんの発展途上社会vs成熟社会という考え方の理論的背景には、貨幣に対する重要な見方があるのだが、その理論的バックボーンについては、前回の紹介(小野善康『成熟社会の経済学』の紹介その1 - hiroyukikojimaの日記)を参照してほしい。 成熟社会の経済学――長期不況をどう克服するか (岩波新書) 作者: 小野善康出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2012/01/21メディア: 新書購入: 15人 クリック: 311回この商品を含むブログ (31件) を見る今回は、財政政策(政府が公共事業をして景気回復を目指す政策)についての、小野さんの考えを紹介する。 簡単に復習すると、小野さんの分類での「発展途上社会」とは、生産技術や生産設備が不足気味かちょうどいい程度に存在し、国民の消費意欲も強い社会のこと。完全雇用が比較

    hengsu
    hengsu 2012/03/23
    『小野さんの発展途上社会vs成熟社会という考え方』は独自のキーワード。この2つでは政府に求められるものが違う。
  • 障害を問い直す - hiroyukikojima’s blog

    このごろ、「障害」のことを考えることがときどきある。 経済学は、これまで貧困を大事な問題として扱ってきたけど、障害というものを正面から扱ったことは少なかったと思う。そういう意味で松井・川島・長瀬著『障害を問い直す』は、画期的な試みだと思う。 障害を問い直す 作者: 松井彰彦,川島聡,長瀬修出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2011/06/24メディア: 単行購入: 15人 クリック: 537回この商品を含むブログ (16件) を見るこのの帯には、「経済学と障害学の対話から何が生まれるか」とある。経済学をかじった人には、非常に奇異な耳障りだと思う。すなわち、このキャッチコピーは成功している。このことを速攻で理解するには、編者の一人である経済学者・松井彰彦の書いた序章「社会の中の障害者」と第5章「『ふつう』の人の国の障害者就労」を最初に読むといい。いくつか引用してみよう。 経済学

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  • バンド不完全性定理を構想する。 - hiroyukikojima’s blog

    (追記:1012年5月21日) 数理論理学者の古森雄一先生からコメントをいただき、少し加筆した(赤字の部分)。詳しくは、ロックバンドZFC48を構想する! - hiroyukikojimaの日記 とにかく、最近もう、あれだ、やくしまるえつこに完全にはまっている。いや、はめられている、というほうが正しいかもしれない。 4枚のソロシングルをいっぺんに買ってしまったが、すべてが傑作だった。タイトルからしてすごすぎる。「おやすみパラドックス」「COSMOS vs ALIAN」「ルル/ときめきハッカー」「ヴィーナスとジーザス」だもの。 ウィキペによると、スチャダラパーのBOSE氏が、「気がついている人も多いと思うが、世界は去年ぐらいから完全に、 やくしまるさんを中心に回り始めている。」と語ったそうだが、ぼくなんか、彼女のまわりをまわっているどころか、そのブラックホールに落ちたまま出てこれない状態だ。

    バンド不完全性定理を構想する。 - hiroyukikojima’s blog
    hengsu
    hengsu 2011/07/11
    "「機械 vs 人間」という視点を持つべきだろう。「」の中での証明は、機械にプログラミングするものであり、「」の外での証明は、「人間の理性」が数学者のコンセンサスであるところの「証明」を自由奔放に振り回す世
  • 神が愛した天才数学者たち - hiroyukikojima’s blog

    ゴールデンウィークには、息子の要望で、昨年と同じく(科学への憧れとアレルギー - hiroyukikojimaの日記参照)、上野の科学博物館に行った。地下の原子物理のフロアには、大きな元素周期律表があり、係員のかたが子供たちに解説をしてくれた。それを聞きながら、とても悲しい気持ちになった。「これは、今話題のヨウ素です。そして、こっちがセシウム。あとは、これがストロンチウム…」、そんな説明を子供たちは神妙な顔で聞き入る。宇宙線を見ることができる霧箱に多くの子供たちが見入っていたけど、そんな彼らの心の中に去来するものは、決して「科学への憧れ」とはいえないかもしれないな、などと思った。 これが、「未来」、だったなんて。20世紀少年だったぼくらが期待に胸を膨らませた「未来の科学」がこんなだったなんて。ぼくは、おみやげに買ったはやぶさのストラップを握りしめた。 そんな中、チケットを入手してて、暗い生

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    hengsu 2011/05/30
    『「ちょい足し」ネタを紹介しよう。ガロアの成績表である。』
  • 思想としてのガロア理論 - hiroyukikojima’s blog

    自分も寄稿している雑誌『現代思想』青土社」の4月号、特集「ガロアの思考〜若き数学者の革命」が届いた。 現代思想2011年4月号 特集=ガロアの思考 若き数学者の革命 作者: 上野 健爾,吉田 輝義,砂田 利一,黒川 信重,小島 寛之,竹内 薫出版社/メーカー: 青土社発売日: 2011/03/28メディア: ムック購入: 15人 クリック: 269回この商品を含むブログ (6件) を見る執筆陣が豪華だし、なかなかがんばった特集なので、紹介してみたいと思う。毎日毎日、「これは悪夢か幻覚ではないか」としか思えない緊迫した状況が続いていて、それどころでないかもしれないけど、(こんなときだからこその)抽象数学でひと時の息抜きをしていただければ、と思う。 ガロアは、19世紀のフランスの数学者で、19歳で300年以上未解決の難問を解き、20歳で決闘をして死んだ、というあまりに劇的な人生を送った天才だ。

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    hengsu
    hengsu 2011/04/06
  • 魂ほとばしるゲーム理論の本 - hiroyukikojima’s blog

    相対性理論の新譜『シンクロニシティーン』は、あまりに傑作すぎるアルバムで、一日に五回ぐらい聞いている。『シフォン主義』と『ハイファイ新書』を合体させることに成功し、演奏の水準もアップしてる。やくしまるえつこのボーカルは、麻薬性があると思う。あの不安定な魅力は、ブライアン・フェリー以来の衝撃である。このバンドは、「日版フランク・ザッパバンド」に向かって突き進んでいる気がしている。要するに、「めちゃめちゃバラィエティのあるハイテクな演奏に、超くだらない歌詞を乗せる」ってこと。 ま、そんなことはどーでもよく、今回紹介するのは、ゲーム理論についての新刊、松井彰彦『高校生からのゲーム理論』ちくまプリマー新書だ。 高校生からのゲーム理論 (ちくまプリマー新書) 作者: 松井彰彦出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2010/04/07メディア: 新書購入: 74人 クリック: 736回この商品を含む

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  • 女子系数学書の誕生〜「式で書けること」と「計算できること」は違う - hiroyukikojima’s blog

    昨日(12月20日)の日経の朝刊に、ぼくの書いたマーシャ・ガッセン『完全なる証明』文芸春秋社の書評が掲載されたのだけど、読んでいただけただろうか。ぼくの新聞書評デビューとあいなった。これは、ポアンカレ予想のペレルマンによる解決にまつわるルポルタージュなんだけど、我ながら良く書けたと思う。アマゾンの在庫がいっぺんになくなったのは爽快だった。しかし、そんなに人のを売ってどうするね。とほほ。 この頃、書評の才能があるかも、などとほのかにうぬぼれることもあるけど、アフィリエイトとやらはやってないのだ。どうやれば申し込めるかわからない、というのが大きな理由だけど、笑い、それよりも書評で金を稼げるようになると、詰まらないまで躍起になって薦めそうで、自分のせこさが露出するようで嫌なのだ。ここでは、(自分のの宣伝以外には)邪心なしに、ほんとに気に入っただけを紹介したいと思ってる。楽しみのために書い

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  • 数学セミナーの思い出 - hiroyukikojima’s blog

    久しぶりに『数学セミナー』に記事を書いた。今、店頭にある2009年10月号。 記事は、「遠山啓氏の思想から見えるもの」で、遠山啓氏生誕100周年の記念特集の一つである。今では、あまり知られていないかもしれないが、この雑誌の初期の責任編集は、遠山啓と矢野健太郎だったのである。いくつかの著作で書いたように、ぼくは遠山啓から大きな影響を受けているので、こういう特集に参加できるのは光栄だ。この記事では、遠山啓の数学教育の根底にあるビジョンのことを純粋数学、とりわけ無限集合論や自然数理論との関連で論じた。そして、最後は、遠山啓が晩年、学習障害児の教育に取り組んだことに触れ、ぼく自身も今、経済学者として、障害の問題を考えていることで締めくくっている。 数学セミナー 2009年 10月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 日評論社発売日: 2009/09/12メディア: 雑誌購入: 3人 クリック: 42

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  • 論理パズルを攻略するテクニック - hiroyukikojima’s blog

    来週、いよいよ、ぼくの単行デビュー作『数学迷宮』の復刻版『無限を読みとく数学入門』角川ソフィア文庫が刊行される!これは待ちにまった瞬間だ。このは、ぼくにとって最も大事なだからだ。そして、いまだに乗り越えることができないぼくの最高傑作だからだ。実に感慨深い。 無限を読みとく数学入門 世界と「私」をつなぐ数の物語 (角川ソフィア文庫) 作者: 小島寛之出版社/メーカー: 角川学芸出版発売日: 2009/08/25メディア: 文庫購入: 55人 クリック: 721回この商品を含むブログ (41件) を見るとは言っても、今回は、ものすごい改訂を行ったので、「復刻」というと語弊がある。原とはだいぶ異なっている。ある意味、「原型をとどめないほど」、と言ってもいいくらいだ。テレビでやってる「ビフォー・アフター」ぐらい「なんということでしょう」的リフォームになってしまった。どの辺がそうなのか、とい

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    hengsu
    hengsu 2009/08/21
    "単行本デビュー作『数学迷宮』の復刻版『無限を読みとく数学入門』角川ソフィア文庫"図書館で読んだけど、大分違うのかな
  • 『キュートな数学名作問題集』出ました! - hiroyukikojima’s blog

    ぼくの新著『キュートな数学名作問題集』ちくまプリマー新書が、今日あたりからぼちぼち書店に並び始めるはずである。アマゾンにはもう入荷されたようだ。 キュートな数学名作問題集 (ちくまプリマー新書) 作者: 小島寛之出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2009/08/01メディア: 新書購入: 38人 クリック: 618回この商品を含むブログ (24件) を見る昨日、入荷されたんだけど、その日に在庫切れになってて、何かの不具合かな、と思ってて、念のため検索をかけたらなんとなく原因がわかった。たぶん、これだ! 404 Blog Not Found:問題、解くだけじゃつまらない - 書評 - キュートな数学名作問題集 小飼さん、あなおそろしや。というか、めっちゃありがたや。まあ、単なる不具合かもしらんが。で、小飼さんの拙著評には、こうある。 これは素晴らしい。 と同時に惜しい。 何が惜しいかとい

    hengsu
    hengsu 2009/08/10
    何故、絶倫を繰り返すのかな
  • 経済の動向を「内部から」観測するということ - hiroyukikojima’s blog

    リーマンショック以来の経済危機を、固唾を呑んで見守って来て、今、思うところがある。それは、経済の動向を「内部から」観測することと、「外部から」解釈する、言葉を変えるなら、「後付けする」ことの違いである。 例えば、シラーの『根拠なき熱狂』には、「株価の暴落がさしたる特別のニュースのない日に起きている」と書いてあった記憶があるが、昨年から今年にかけての株の動きを見ていると、そういう風には思えない。もちろん、今から数年経ったあと、誰か分析家が、この現在の新聞や雑誌やネットの日記を集めて解析した場合、シラーと同じ結論に陥るかもしれない。でも、それは、現在の我々と直面する情報が同じではないからであろう。我々は、十数年あとの分析家には決してわからない「何か」に対峙している・・・ような気がする。それは、今ふうに、「空気をよめ」の「空気」と言えばわかりやすいかもしれないが、これだと同語反復になりそうなの

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    hengsu
    hengsu 2009/06/23
  • 数学者が数学を「語る」ことの良さ - hiroyukikojima’s blog

    数学者・黒川信重さんと、ぼくとの共著、『リーマン予想は解決するのか?』青土社、がそろそろ書店に並び始めてる頃だと思う。これは、フェルマー予想が解決し、ポアンカレ予想が解決してしまった今、最も解決が待望され、しかも、解決にかなり肉薄している予想だ。この予想について、「そもそもリーマン予想とは何か」、「どんな意義を持っているのか」、「攻略のための最強兵器、F1スキームとは何か」、「今、何合目まで来ているのか」、を縦横無尽に解説した、ものすごくホットななのである。 リーマン予想は解決するのか? ―絶対数学の戦略― 作者: 黒川信重,小島寛之出版社/メーカー: 青土社発売日: 2009/06/01メディア: 単行購入: 31人 クリック: 614回この商品を含むブログ (26件) を見るこのの特徴は、数学書としては異色の形式をしている、ということだ。最初の章に、黒川さんとぼくとの対談が二

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    hengsu
    hengsu 2009/06/10
    数学への情熱、なんで、こんなもの(だけ、才能無し)を持って生まれる人(自分も含めて)がいるんだろ。
  • 「無限」に挑む物語 - hiroyukikojima’s blog

    いやあ、めちゃめちゃ忙しくて、かなりブログをご無沙汰しちゃってる。 なにせ、ぼくの新著が、6月からの4ヶ月で四冊も矢継ぎ早に刊行される予定なので、原稿の校正とゲラの校正が途切れなくやってくる。そればかりか、朝日新聞のコラム「小島寛之の数学カフェ」(火曜朝刊)も、短いコラムとはいえ、毎週締め切りとゲラの確認がまわってくるので、思ったより大変だ。しかも、その上、学術誌に投稿する論文も並行作業している。そんなこんなでなかなかこのブログを更新することができないのだ。 刊行される4冊のうち、1冊は数学者・黒川信重さんとの共著『リーマン予想は解決するのか?ー絶対数学の戦略』青土社。これは、6月中に刊行されるはず。内容は、今解決の瀬戸際に追いつめられている(ほんまかいな)リーマン予想について、その攻略の手筋を一般向けに解説したものだ。黒川さん呼ぶところの「絶対数学」、専門的には「F1スキーム」という数学

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    hengsu
    hengsu 2009/05/27
    新刊が出る。デビュー作が最高傑作というのは、今のところは納得。『異端の数ゼロ』も読みたいな。
  • 現代思想『特集ケインズー不確実性の経済学』 - hiroyukikojima’s blog

    現代思想2009年5月号『特集ケインズー不確実性の経済学』がそろそろ書店に並んでいる頃だと思う。 この特集にはぼくも参加しているが、ぼく以外のメンバーがあまりにすごい。伊藤光晴、宇沢弘文、小野善康、伊藤邦武、平井俊顕などである。めちゃめちゃ豪華メンバーである。まるで、ぼくが人選したみたいだが、もちろん違う。ってか、ぼくは、誰かが落とした原稿の穴埋めに緊急に談話を求められたぐらいだからね。笑い。 青土社 現代思想2009年5月号 特集=ケインズ 不確実性の経済学 出版社/メーカー: 青土社発売日: 2009/04/27メディア: ムック購入: 10人 クリック: 45回この商品を含むブログ (5件) を見る宇沢師匠と小野さんは、ぼくのケインズ観の元祖だからいうまでもないけど、実は非常に影響を受けているのが伊藤邦武さんの著作である。氏の『人間的な合理性の哲学』勁草書房と『ケインズの哲学』岩波書

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  • 憧れの超準解析 - hiroyukikojima’s blog

    このところずっと、数学基礎論の勉強をしている。取り組んでいるのは、田中一之『数の体系と超準モデル』 数の体系と超準モデル 作者: 田中一之出版社/メーカー: 裳華房発売日: 2002/04メディア: 単行 クリック: 300回この商品を含むブログ (10件) を見る主に、出勤と帰宅の電車の中でちょっとずつ読んでいるので、なかなか進まず、もうかれこれ2ヶ月は読んでいるだろうか。 なぜ数学基礎論を勉強しているか、というと、隠れて物理を勉強する - hiroyukikojimaの日記で書いた物理の勉強と同じく、趣味経済学研究の両面で、である。 そもそも、基礎論には少年期から憧れがあった。ゲーデルの「不完全性定理」は、中高生のときにナーゲル&ニューマン『数学から超数学へ』を読んで以来、理解したい、と焦がれる定理の一つになったし、超準解析は、たぶん、数学セミナーかなんかで知って、どうしても緻密に

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    hengsu
    hengsu 2009/03/30
    命題の真偽と、証明可能性の違い・切り離し
  • 0.999・・・は1と等しいか - hiroyukikojima’s blog

    刊行からだいぶたってしまったが、吉永良正さんの『アキレスとカメ』講談社というたいへん楽しいを紹介しよう。 吉永さんは、ぼくが東京出版の受験雑誌『大学への数学』や『高校への数学』に連載し出した頃、同じように連載を持った人だが、サイエンスライターとしては大先輩であり、すばらしいをたくさん書き、また翻訳もしている。現在は、大東文化大学の先生をされているので、ライターから大学教員になった、という経歴も似ており、勝手に親近感を抱いている。何度か対談をさせていただき、いっしょにお酒を飲んだこともあるので、知人と言ってもいいと思う。ライターとして気骨を持ったかたで、物書きとして生きていく上での心構えなどを教えていただいた。 アキレスとカメ 作者: 吉永良正,大高郁子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/07/02メディア: 単行購入: 19人 クリック: 395回この商品を含むブログ (1

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    hengsu
    hengsu 2009/03/30
    "有理数世界を「コーシー列が必ず収束する」という性質を持たせて拡張する方法は、「実数を作る」ことだけではない。"『数論』有名なのはp進数ですね。"「追いつかない例」を具体的に与えている。"読むしか無い