特集ワイド：「消せない」メール 八百長問題でクローズアップ、復元のしくみと安全性 － 毎日ｊｐ(毎日新聞)八百長問題で相撲界が揺れている。問題発覚の端緒となったのが、力士の携帯電話から復元されたメールの記録だ。削除したはずのメールがなぜ。復元は簡単なのか。メールを完全に消すことは可能なのか。削除データ復元の仕組みや安全性、ＩＴ社会にひそむ危険性を探った。【小松やしほ】 ◇専門の技術と機器必要、パソコンならソフト市販 「携帯メールの復元は相当難しい」と話すのは安冨潔・慶応大教授だ。安冨教授は弁護士としてＮＰＯ法人「デジタル・フォレンジック研究会」副会長を務める。デジタルフォレンジックとは、不正アクセスや情報漏えいなどコンピューターを使った犯罪や法的紛争が生じた際に、メモリーやハードディスクに残った「痕跡」を解析し、利用実態を解明する技術。別名「デジタル鑑識」。正に今回の携帯メール復元はこれである。 「消去されたメールなどのデータ復元には、そのデータがどういう形式で記録され、保存されているのかが分
