中野拉致問題担当相は30日の閣議後記者会見で、文部科学省が朝鮮学校を高校授業料無償化の対象とする審査を再開したことについて、「適用の環境が整ったわけではない」と不快感を示した。 朝鮮学校の無償化を巡っては、審査開始直前の昨年11月、北朝鮮による韓国・延坪島(ヨンピョンド)への砲撃が発生、菅首相が高木文科相に手続き停止を指示したが、菅首相が29日、「砲撃以前の状況に戻った」として手続き再開を指示していた。 中野拉致問題担当相は「総理が在任中にけじめをつけるということのようだが、官房長官に断固反対と申し上げた。事前に報告もなかったことも大変残念だ」と述べた。