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ブックマーク / blog.goo.ne.jp/keisai-dousureba (61)

  • アベノミクス・コロナ前の惨状 - 経済を良くするって、どうすれば

    金曜に1月の経済指標の第一陣が公表された。新型肺炎の影響が格化する前にもかかわらず、消費増税による損傷によって、相当に厳しい結果である。つくづく、「嵐の前に雨戸を開け放つ」のが、この国は得意なのだと思う。戦力を考えない「先手の財政再建」は、対策の「総動員」に糊塗されて、大失敗になろうとしている。すべてはコロナウイルスのせいで済まされるだろうが、「先手」だの、「総動員」だのが叫ばれるようになったら、質を見失っていると疑うべきである。 ……… 1月の鉱工業指数の出荷は、前月比-0.2にとどまり、水準は10-12月期の平均を下回った。7-9月期の前期比が-0.0で駆け込みが見られず、10-12月期の前期比が-5.1もの崩壊だったのに、1月が更にその下という惨状である。消費財は、1月の前期比が+1.1でも、7-9月期が-0.7、10-12月期が-5.9だったから、酷さは変わらない。また、設備投

    アベノミクス・コロナ前の惨状 - 経済を良くするって、どうすれば
    heyheyhey
    heyheyhey 2020/03/02
    【悲報】先手先手で確実に景気を後退させるアベノミクス
  • 4-6月期GDP2次・景況観を変える下方修正 - 経済を良くするって、どうすれば

    アベノミクスは、最初の1年に財政出動と金融緩和で景気を好転させたものの、2014年の消費増税で成果を失い、異次元緩和第二弾は弊害を残した。その後、消費増税の先送りで小康を保つうち、2016年後半から輸出に恵まれ、景気は上昇に向かい、2018年になって一服、2019年になると減退が始まった。そこへ消費増税となる。今後、景気は一段と悪化し、外需が不調だと更に色濃いものになるだろう。 ……… GDP4-6月期2次速報の特徴は、景況観を変えざるを得ないような設備投資の下方修正である。1次では、内需は堅調という評価であり、消費は10連休効果による偶発に過ぎないとしても、設備投資は増勢を維持しているというものだった。ところが、2次において、設備投資は、1-3月期で微減、4-6月期で微増の横バイという形に変わった。すなわち、日経済の成長は、既に止まっているということなのである。 生産力を増強する設備投

    4-6月期GDP2次・景況観を変える下方修正 - 経済を良くするって、どうすれば
    heyheyhey
    heyheyhey 2019/09/17
    “この6年間で、輸出と設備投資を伸ばし、財政を大きく改善させたものの、国民生活を豊かにすることには、完全に失敗した。"
  • 緊縮速報・リフレより財政再建のアベノミクス - 経済を良くするって、どうすれば

    財政タカ派は、公債等残高のGDP比190%超をあげつらうだけだし、反緊縮派は、MMTなら赤字は問題ないと極論に走る。少しは「程度の問題」を考えたらどうかと思うね。例年より遅れて7/31に公表された「中長期の経済財政に関する試算」は、財政再建目標の達成年度ばかりが注目されるけれど、今年から数表がエクセルで提供されるようにもなり、もっと分析に活かすべきじゃないのかな。政治論はともかく、政策論には欠かせないことだよ。 ……… まず、過去の実績を確かめよう。国の税収は、2014年度以降の5年間で13.4兆円増えた。そのうち、消費増税によるものを5.6兆円とすると、成長による増収が7.8兆円、年当たり1.6兆円もあったことになる。他方、基礎的経費は5年間で-2.5兆円の減少である。社会保障が年に+0.7兆円なのだが、地方交付税が-0.3兆円、公共事業などの「その他」が-0.8兆円で、差し引き年-0.

    緊縮速報・リフレより財政再建のアベノミクス - 経済を良くするって、どうすれば
    heyheyhey
    heyheyhey 2019/08/19
    「すなわち、5年間の緊縮は、合わせて15.9兆円に上る」「これでは、『リフレ』をいくらしようと、物価が上がらないのは、当然ではないか。アベノミクスのほとんどは、ただの緊縮財政である。」
  • 10-12月期GDP1次・2018年間はマイナス成長を記録 - 経済を良くするって、どうすれば

    バレンタインデーに公表された10-12月期GDP成長率は、実質年率で+1.3%だった。前期の災害に伴う急落からのV字回復が期待されたが、半返しにとどまり、見た目とは違って、かなり重大な局面に至っている。実際、2018暦年の実質GDPは、前年10-12月期と比べ、わずかながらマイナスとなり、この1年間、まったく成長していないことが示された。輸出の増加が止まり、GDP比1%強の緊縮をした結果がこうであれば、次の2019年は、輸出が減退する可能性が高く、消費増税も敢行するわけで、再びのマイナス成長が懸念される。 ……… 10-12月期の実質GDPは534兆円と、前年同期とほぼ同じになり、2018暦年でも534兆円にとどまって、この1年間は、まったく成長できなかったことが示された。一般的な暦年どうしの比較だと、2017年内の成長が影響するため、+0.7%成長となるが、直近の1年間はゼロ成長というの

    10-12月期GDP1次・2018年間はマイナス成長を記録 - 経済を良くするって、どうすれば
    heyheyhey
    heyheyhey 2019/02/19
    "アベノミクスは、金融緩和で円安にして、輸出でGDPを伸ばし、緊縮で財政収支を劇的に改善した一方で、国民の生活水準は、少しも良くできなかった。"
  • 希望の党の経済政策・安東泰志氏の論考を読んで - 経済を良くするって、どうすれば

    小池新党の政策を知りたいと思い、ダイヤモンドO.L.(10/4)で、安東さんの論考を読ませていただいた。そこで感じたのは、日の財政当局のトリックに引っかかっているのではないかという心配だ。このトリックには、民主党政権も、消費増時の安倍政権もだまされている。筆者は、日には、安定的で無理のないマクロ経済運営をしてもらいたいと願っており、この観点から指摘するものである。 アベノミクスの特徴は大規模な金融緩和であるが、大規模な財政出動もしていると、よく誤解される。事実は、補正後の歳出総額は、民主党政権以来、100兆円程度と横バイである。看板の「機動的な財政政策」は、歳出の膨張を意味していないのに、勘違いされやすい表現になっている。トリックは、当初予算を小さめにし、補正を積んで、いかにも膨らませたように見せ、実際には前年並みに抑制するテクニックである。 結局、アベノミクスの実態は、金融緩和+緊縮

    希望の党の経済政策・安東泰志氏の論考を読んで - 経済を良くするって、どうすれば
    heyheyhey
    heyheyhey 2017/10/06
    アベノミクスの実態は、金融緩和+緊縮財政になっており、それゆえ、国・地方の財政赤字を…GDP比で2%以上も改善できた。むろん、それだけの緊縮をすれば、内需は抑制され、消費は増えず、物価も上がらないことになる
  • 4-6月期GDP1次・成長力の覚醒と解放 - 経済を良くするって、どうすれば

    緊縮なければ、成長する。さすがに、年率4%成長に届くとは思わなかったがね。第一生命研の新家さんも指摘するように、過去1年の最終需要は、2016年7-9月期+2.9%、10-12月期+2.5%、2017年1-3月期+2.1%、この4-6月期+3.8%であるから、潜在成長率がゼロ%台と言うこと自体が現実にそぐわなくなってきた。日経済は、2%後半の成長力を持ち、それを実証して見せた。成長力の覚醒と解放と呼ぶにふさわしいではないか。 ……… 一体、日経済に何が起こったのか。昨年後半から成長戦略が機能しだしたと主張する人は皆無だろう。あれほど成長に必要と叫ばれながら、これと無関係に成長は始まった。要は、成長戦略など、どうでも良かったのである。それどころか、目玉の国家戦略特区は、経済成長より政治腐敗を実現してしまった。産業政策には癒着が付きものという、昔からありがちな成り行きである。 成長起動の主

    4-6月期GDP1次・成長力の覚醒と解放 - 経済を良くするって、どうすれば
    heyheyhey
    heyheyhey 2017/08/20
    「異次元緩和や法人減税・規制改革に効果がなく、緊縮財政で需要を抜いたりしたら、景気が低迷するのは当たり前だろう。」「緊縮財政の拘束具が外れれば、日本経済は、ここまで力を発現させるものなのか。」
  • 前門の債務、後門の悪魔 - 経済を良くするって、どうすれば

    好きなクルーグマンのエッセイに「ベビーシッター協同組合」の話がある。ある程度、利用券を多めに配布すると、マッチングが円滑に成立するようになるが、度が過ぎると、希望が増えて、提供が足りなくなってしまう。つまり、需給がバランスするよう、利用券の量を調節するのが大切というわけだ。経済をデフレにもインフレにもしないために、マネーは適切に管理しなければならない、それだけのことである。 ……… 日の財政赤字は膨大で、しかも、日銀が年間発行額を上回る国債の買い入れを行っているから、いわば、政府は、日銀からお金をもらって、様々な施策に使っている。それでもインフレにならないのは、政府が債務を膨らます一方、債権を大きくしている者が居るからで、それは、かつては家計で、今は企業だ。企業がお金を貯める一方、政府が使うことで、バランスが取れている。だから、経済全体では問題が生じない。 財政赤字を気に病み、緊縮するだ

    前門の債務、後門の悪魔 - 経済を良くするって、どうすれば
    heyheyhey
    heyheyhey 2017/01/16
    財政赤字を気に病み、緊縮するだけなら、バカでもできる。難しいのは、政府がお金を使わなくなる分、企業にお金を使わせるところにある。
  • 試練と挑戦の戦後金融経済史と需要管理 - 経済を良くするって、どうすれば

    マクロ経済の時系列データを扱うときは、年々の出来事をイメージできるほどでないと、正しい読み取りはできない。数値ではなく、歴史なのである。そのために、鈴木淑夫先生の久々の単著『試練と挑戦の戦後金融経済史』は、大いに力になってくれると思う。一つひとつの数値は、多様な課題の中での苦闘によって生み出されたものであり、いくつもの意味が込められている。 ……… 「バブル崩壊以来、日経済は低成長に」とは、よく聞くフレーズだが、そう簡単に括れるものではない。そうした雑な総括は、「なぜ、そうなったか」に結びつき、「どう、すべきか」に連なるため、ゆるがせにできない。これに関して、鈴木先生は、1993年10月に底を打ち、1996年度まで3年間、成長率2~3%台の回復があったとして、三重野日銀総裁の金融政策に対する「遅く、不十分」という批判は当たらないとする。 すなわち、日経済は、バブル崩壊の痛手から、一度は

    試練と挑戦の戦後金融経済史と需要管理 - 経済を良くするって、どうすれば
    heyheyhey
    heyheyhey 2016/06/20
    “在り得た未来からすれば、安倍首相の「新しい判断」は大きな功績と言えようが、いかんせん、レベルが低過ぎる。自殺行為だけは回避したことを、どう評すべきなのか。”
  • アベノミクス・見苦しさの理由 - 経済を良くするって、どうすれば

    消費増税を延期した理由は何か。8%増税によって、既に消費が民主党政権のスタート時と変わらないくらいまで落ちているからにほかならない。来春に増税をしたら、これを大きく割るのは必至で、国民の豊かさを消費で計るならば、アベノミクスは失敗の烙印を押される。雇用増が自慢らしいが、同じ消費を味わうのに、より多く働かせていることも意味する。消費増税がもたらした結果を、理屈を並べず、率直に語れば良いと思う。 ……… もし、延期せず、10%への追加増税をした場合、消費は下図のとおりとなる。追加増税のインパクトは、8%増税時の5割強だから、長期トレンドからの消費の乖離が8%増税時の5割強で推移すると仮定したものだ。一目で分かるように、景気回復の出発点だった2012年頃の水準を恒常的に大きく下回るため、企業は供給力の削減に手を付けざるを得ず、デフレ・スパイラルが勃発しかねない。 計量的には、10%まで上げると、

    アベノミクス・見苦しさの理由 - 経済を良くするって、どうすれば
  • 1-3月期GDP・サミットでピエロと化す日本 - 経済を良くするって、どうすれば

    来週開かれる伊勢志摩サミットで、ホスト国の日は、世界経済の不安を払拭するため、財政出動について国際協調を求めるようだ。では、この3年で最も激しい緊縮財政をした国はどこかと言えば、日である。緊縮財政が有害だとするなら、自ら改めれば良い。しかも、米国とドイツは、2016年には拡張財政を予定しており、更なる緊縮をするつもりの日とは異なる。日の主張などお笑い草だが、サミットを御旗に国内の財政タカ派を降し、愚行をやめてくれるなら、世界にとって有益だ。だから、お付き合いはしましょうというところであろう。 ……… 5/18に公表された1-3月期のGDPは、実質季調値で530兆円と、1年前と同額にとどまり、日経済がゼロ成長状態にあることが再確認された。この3年、大まかに言えば、輸出は増加し、住宅投資は、消費税後の反動減を経て、回復を見せ、公共投資は高水準にあった。景気の「リード役」の三需要がこう

    1-3月期GDP・サミットでピエロと化す日本 - 経済を良くするって、どうすれば
    heyheyhey
    heyheyhey 2016/05/22
    「この3年で最も激しい緊縮財政をした国はどこかと言えば、日本である。緊縮財政が有害だとするなら、自ら改めれば良い。しかも、米国とドイツは、2016年には拡張財政を予定している」…アホ丸出し。
  • 無限ループのデフレ日本 - 経済を良くするって、どうすれば

    先週金曜日に発動された日銀の「三次元緩和」だったが、円・株ともに元の水準へと戻り、「三日限緩和」に終わった。この水準で固定化する働きを見せるかは、これから、マーケットが教えてくれる。他方、10-12月期GDPのマイナス成長が確実視される中で、企業収益にも陰りが出てきた。これは税収にも響いて、緊縮欲を刺激しよう。金融緩和による回復、緊縮財政での失速、そして、更なる金融緩和の催促という、無限ループに終わりは見えない。 ……… 昨日の日経は、「上場企業が増益を確保 今期は内需が下支え」と伝えていて、前向きな感じを出しているが、3か月前は「上場企業16年3月期は8%増益」(11/7)だったから、今回の「3%弱の増益」とは開きがある。原因は、「10~12月の3か月でみると経常利益は前年同期比で5%減」となったためである。内需企業が牽引しているとは言え、マイナス成長になっていなければ、恩恵はもっと大き

    無限ループのデフレ日本 - 経済を良くするって、どうすれば
    heyheyhey
    heyheyhey 2016/02/14
    「金融緩和による回復、緊縮財政での失速、そして、更なる金融緩和の催促という、無限ループに終わりは見えない。」
  • アベノミクス・まさかの消費底割れ - 経済を良くするって、どうすれば

    さすがに、11月の家計調査が消費増税直後の水準を下回るとは思わなかったよ。二人以上世帯の季節調整済指数の実質消費支出は91.8と、2014年5月の92.4より低く、過去15年間で最悪である。3か月で合わせて-4.0という落ち幅も大きく、東日大震災時の2011年2~3月にかけての-3.9を超える。政府・日銀の「消費は底堅い」は、まさかの底割れで根拠を失い、消費という「一部の弱さ」によって、10-12月期GDPはマイナス成長が濃厚となった。 ……… 消費不振は暖冬が理由にされているが、たまたま、お金を使う機会がなかったというのではない。勤労者世帯の可処分所得も、最悪の水準に落ちており、使えるお金が減っているのである。9-11月の可処分所得の平均は、6-8月より-3.3も少ない。この間の消費支出が-0.8にどどまり、消費性向が+0.7と上がっていることを踏まえれば、むしろ、消費は健闘していると

    アベノミクス・まさかの消費底割れ - 経済を良くするって、どうすれば
    heyheyhey
    heyheyhey 2015/12/27
    「アベノミクスは財政再建で大成功を収めた。むろん、それは、経済をほぼゼロ成長にし、2年前より消費を7兆円も減らす犠牲によって贖われた成果である」
  • アベノミクス・成長の原動力を喪失 - 経済を良くするって、どうすれば

    消費増税後、アベノミクスを支えているのは在庫増だと皮肉っていたら、その在庫増さえ失われたようだ。これから消費が緩慢ながら回復するとしても、今度は投資財の在庫の整理が足を引っ張るため、次の10-12月期で成長を確保するのは、そう簡単ではない。「2四半期連続のマイナス成長でも、次こそは」などと、先に目を逸らしたりせず、2年続きの緊縮財政は大失敗で、金融緩和や法人減税の効なく、アベノミクスに景気後退をもたらしたと、心に刻むべきときである。 ……… 今回は、鉱工業指数の在庫のグラフを見てみよう。2014年4月の消費増税を境に、消費財の急激な在庫増によって、全体として在庫は上昇し、いったん緩やかになったものの、今度は投資財の在庫、中でも設備投資を映す資財(除く輸送機械)の急増によって一段と高まり、この7-9月期に至って、ようやく止まった。主役が交代しつつ、在庫を膨らませて、アベノミクスの成長を支え

    アベノミクス・成長の原動力を喪失 - 経済を良くするって、どうすれば
    heyheyhey
    heyheyhey 2015/11/01
    原油安メリットはGDPの1%以上とされるから、それ以外の金融緩和や企業減税は、設備投資の低迷からしても、まったく成長の推進力にならなかったことになる。
  • アベノミクス・景気後退の認識と補正予算への道 - 経済を良くするって、どうすれば

    消費増税以来、エコノミストは「次の四半期には回復」と言い続けて来たように思う。実際には、月次の経済指標が出るごとに、下方修正の繰り返しであった。しかし、今回は、7月指標が判明した段階で、ゼロからマイナスの見通しが出始め、もはや、8月指標ではコンセンサスとなっている。主因の消費低迷は2月からだったから、認識が改まるのに半年を要したことになる。ことほど左様に、認識とは現実以上に変わりがたいものである。 この調子では、来夏には参院選もあり、大型の補正予算が組まれることになろう。補正予算は、消費増税前の2016年にも必要だし、足元の増税の悪影響の長引き具合からすれば、翌2017年にもやらざるを得まい。つまり、「締め過ぎてバラマキ」を3年連続でするのだ。これを繰り返して来たがために、肝心のところに予算が行かず、貧困が蔓延し、少子化も続いて、日の劣化が進んだ。こちらには、いつ気がつくのだろう。 ……

    アベノミクス・景気後退の認識と補正予算への道 - 経済を良くするって、どうすれば
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    heyheyhey 2015/10/09
    いまや、消費増税のために法人減税を差し出すといった、財政再建すら度外視するようなことまでするようになった。社会保障を敵視する一方、消費増税のためとなればバラマキも平気で、分裂ぎみだ。
  • アベノミクス・2年続きでのゼロ成長も - 経済を良くするって、どうすれば

    4-6月期GDPの予測は、民間試算の平均で年率-1.9%になった。コラムが「アベノミクス・再失速」としたのは5/3のことだったが、ようやく世間も追いついてきた。1-3月期GDPは、物価低下と在庫要因で高かったが、その時には消費に異変が生じていた。大機でカトーさんが言うように、消費増税の後遺症は重い。もし、第一生命の新家さんの予想どおり、4-6月期GDPが前期比-0.7になると、2015年の成長率はゼロ%台前半が射程になる。アベノミクスは、2014年の-0.1%成長の惨敗に続き、またも成長を失う事態へ追い込まれる。 ……… 6月の家計調査が明らかになり、4-6月期の2人世帯の実質消費支出は、「除く住居等」の季節調整済指数で、前期比-1.6という低落ぶりだった。これだと、消費総合指数の6月は4月並みのレべルにとどまり、前期比は-0.6くらいだろう。そのままの数字でGDPの消費が減るとなると大

    アベノミクス・2年続きでのゼロ成長も - 経済を良くするって、どうすれば
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    heyheyhey 2015/08/03
    Bye Bye アベノミクス
  • 凄まじい消費増税の破壊力 - 経済を良くするって、どうすれば

    一気の消費増税の問題性を疑わず、増税を上手くこなせるか否かが総選挙の争点だとは、残念だね。「異次元緩和もやった、5兆円の補正予算も組んだ、投資・法人減税の成長戦略も打った。それでも、一気の消費増税という愚策は、どうにもならなかった」との認識には、なかなか至らないものらしい。 この認識に立てば、2年後の2%アップも無理筋となるし、金融緩和の行き過ぎや成長戦略の乏しさを批判することは、何の解決にもならない。一気の消費増税で、リーマンショックや大震災を超える過去最大級の打撃を経済に与え、1年前よりGDPを1.2%も縮小させてしまったのだが、そういう事実は、まったく目に入らないようだ。 それほどまでに、「危機的な財政状況なのだから、いかなる緊縮も正しいはず」という信念は強固なのだろう。正しさにも程度の問題があるものを、この信念の下では、どんな悲惨な現実も、避けられているはずの財政破綻と比較すれば、

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    heyheyhey 2014/11/23
    「2%の差を埋めるには、執行可能性はともかく、5.5兆円だった補正予算は、16.1兆円でなければならなかった。8.1兆円の消費増税のために、それに倍するバラマキが必要とは、バカバカしい限り」
  • アベノミクス・惨敗のマイナス成長へ - 経済を良くするって、どうすれば

    9/30に公表された8月の経済指標の結果は、経済運営の担当者にとって、血の気が引くような内容だったろう。同じ日、安倍首相は、「経済の好循環が生まれ始めている」と国会で答弁していたが、起ころうとしているのは、デフレへのスパイラルだ。一気の消費増税は、成長をなぎ倒し、惨敗にアベノミクスを引きずり込んだ。もはや、日経済は、マイナス成長への転落が避けがたい情勢となった。 ……… まず、8月の家計調査から見ていこう。二人以上世帯の季節調整済の実質指数は、前月比-0.3の93.4となり、反動減からの回復どころか、2か月連続しての低下である。2013年度平均の100.4からは7ポイントもの差がつき、昨年水準をいつになったら取り戻せるのか、見当もつかないほどだ。 その結果、家計調査の7,8月の平均は、増税と反動減で落ち込んだ4-6月期を更に-0.4下回るという、惨憺たる有り様である。財政当局は、低迷を「

    アベノミクス・惨敗のマイナス成長へ - 経済を良くするって、どうすれば
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    heyheyhey 2014/10/05
    消費増税をアベノミクスと切り離したがる人がちらほら要るが、んなわけ無いだろうに。増税を決めたのは他ならぬ安倍晋三自身だぜ?
  • 10/2の日経 - 経済を良くするって、どうすれば

    9月の日銀短観については、的確なレポートがいくつも出ているので、筆者が改めて解説するまでもないと思う。ただ、一つ言っておくと、日経済は、国際的な大企業と内需型の企業に分裂していると見るべきだろう。「好悪がないまぜ」の構成であることに注意が必要だ。「明るさ」を見つけることは容易だが、それが全体に及ぶかを考えなければならない。 景気というのは、好調な部分が他へ波及することで加速する。消費増税は、その波及を断ち切るものであるから、他の景気刺激策と組み合わせると、当然、経済・社会に二極化や分裂をもたらしていく。それを、我々は目撃しつつあるわけだ。日のエリートは、こういう世の中にしたかったのかね。 今日の日経の「景気先行き」を読むと、第一生命の新家さんは、今年度の成長率を更に引き下げ、マイナス0.2%に修正したようである。コラムが8/3に見立てたとおりに、現実は進んでいる。全体のパイを減らして

    10/2の日経 - 経済を良くするって、どうすれば
    heyheyhey
    heyheyhey 2014/10/05
    諮問会議に「悪天候がGDPを押し下げる」という試算が出されたようだが、そういう恥ずかしいことは、やめてほしい。お天気次第で狂うような稚拙な経済運営をしていると、世界に宣言するようなものではないか。
  • 10/1の日経 - 経済を良くするって、どうすれば

    大変な事態だよ。筆者は、プラスの市場予想と違い、7月の経済指標が出た段階で、「8月の鉱工業生産は悪化する恐れが高い」としていたが、そのとおりになった。もはや、楽観的なエコノミストは一掃され、「7、8月の経済指標が揃う9月末には、もう望みがないことは、誰の目にも明らかになろう」とした「予言」は的中した。日経済は、デフレスパイラルへとズリ墜ち始めている。 だから、2ヶ月前、「年内に対策を打て」と言ったのに。この間、政府がしたのは、補正は臨時国会でしないという決定だった。振り返れば、4月の指標で「アベノミクスの夢を醒ます重症」、5月は「アベノミクスの想定内は破綻」、6月が「アベノミクスの消費は死に体」、7月に「アベノミクスのV字回復は瓦解」としてきた。大勢に抗し、幻想を打ち砕くべく、いち早く情勢を伝えてきたつもりだが、ムダだったようだ。 今週の日曜には「アベノミクス・デフレスパイラルへ」(仮)

    10/1の日経 - 経済を良くするって、どうすれば
    heyheyhey
    heyheyhey 2014/10/04
    日本経済は、デフレスパイラルへとズリ墜ち始めている。
  • 追加増税の処方箋とやら - 経済を良くするって、どうすれば

    消費増税の処方箋ねぇ。追加増税を1年延期する代わり、補正予算用の余剰財源4兆円を、丸々2015年度予算に組み込み、少子化対策などを約束どおり実施するというのが、現実的な策だろうね。景気の雲行きがおかしいので、できれば、少子化対策などは年度内から執行を開始したい。ちんたら議論してないで、さっさと厚労省に準備させるんだな。 増税を前提にすると、補正は10兆円規模が必要になる。5兆円だと前年度並みでしかないから、財政支出を維持するにとどまり、追加増税の悪影響をまったく相殺できないからね。「5兆円の補正で大丈夫」などと言うような、ロクに勘定もできないエコノミストは、ハナから呼ばないことだね。 「法人減税で行ける」というような輩には、増税で、少なくとも3.2兆円(増税額の6割)は減るであろう消費を、設備投資の上乗せで埋められるのか、聞いてみたらよい。自然体の1.5%増に4.5%も上乗せするのは、しん

    追加増税の処方箋とやら - 経済を良くするって、どうすれば
    heyheyhey
    heyheyhey 2014/09/26
    “在庫急増でデフレスパイラルの危機が勃発 しかねない情勢で、増税マニアのお勉強のために、時間を費やすなんて情けなくないか。”