ストローブの新作『共産主義者たち』がヨーロッパ各地の映画祭(ロカルノ、ウィーン、エストリル、ベルフォール)で続々と公開されている。 インターネット上の情報によれば、マルローの小説『侮蔑の時代』を題材にして撮影したショットに、ユイレとストローブ時代の過去の映画5作品(『労働者たち、農民たち』、『フォルティーニ/カーニ』、『早すぎる、遅すぎる』、『エンペドクレスの死』、『黒い罪』)から引用したショットをミックスした作品になっているようだ。 日本で上映されるのはいつになるか分からないけれど、目にできる時に備え、マルローの『侮蔑の時代』に関しては、日本語訳を読み終えた。残念ながら、僕が入手した新潮文庫の『侮蔑の時代』からは名高い「序文」が省かれていたので、「序文」に関しては英訳を入手した。ユイレとストローブ時代の過去の映画5作品に関しては、『労働者たち、農民たち』と『早すぎる、遅すぎる』の2作品は