タグ

2017年1月7日のブックマーク (4件)

  • イタリアの詩人たち - Riche Amateur

    このごろの更新傾向を見ていただくとすぐにわかるとおり、いま、詩を読むのがとても楽しい。いや、詩はもともと好きなのだが、日語でよく「現代詩」と呼称される、一見ルールもなにもないように見える言葉たちの自由さに、最近ひたすら驚かされているのだ。詩、というと、ペソアやプレヴェールのような幸福な例外も存在するとはいえ、海外ではどうしても韻律や形式美が追求され、それらを追求しないものは軽く見られがちである。だが、日語においては、短歌と俳句という超短詩が形式美の部分を引き受けてくれているからか、その短さには合致しないような詩情の迸りに対しても、懐が深い。これは海外の詩が翻訳されているときにも同様に感じられ、たとえばもともとソネットとして書かれたものが、日語では韻を踏まない十四行詩として、広く受け入れられている。『マチネ・ポエティク詩集』といった試みが示す、そもそもの不可能性が原因になっているかもし

    イタリアの詩人たち - Riche Amateur
    hharunaga
    hharunaga 2017/01/07
    “詩人(ウンガレッティ)を形容する須賀敦子の言葉も、おそろしいまでの美しさである。「ペトラルカの透明とレオパルディの深い哀しみが、執拗につきまとい、行間を埋める」”
  • 『パリの住人の日記Ⅱ1419‐1429』 - HONZ

    英仏100年戦争の後半期、1405年からパリの住人(名前不詳)が日記を書き始め、それが写の形で残った。15世紀初頭のパリの実相を伝える貴重な資料としてホイジンガの「中世の秋」にも度々引用されている。書はその名訳で(Ⅰ巻は2013年刊行)年代的には1419年~29年をカバーする。この時期は100年戦争のまさに白眉の時代であった。 1419年、パリを制したフランスの王族ブルゴーニュ公と結んだイングランド王ヘンリー5世の快進撃が続く中、フランス王シャルル6世はパリを出てトロワに避難。パリのまわりは群盗(レザルミノー)が荒らしまわっていた。「王はいつ帰ってくるのか」と住人は嘆く。「レザルミノーの残忍には前代未聞のものがあり」「だからこそ、フランスの古い敵のイングランド王と協定を結び、フランス王の娘のひとりをかれに与えることが適当であったのだ」とトロワ条約(1420年、次期フランス王位をヘンリー

    『パリの住人の日記Ⅱ1419‐1429』 - HONZ
    hharunaga
    hharunaga 2017/01/07
    “「大弓をまっすぐかの女(ジャンヌ・ダルク)めがけて射る、矢はグサリと脚に刺さる。かの女は逃げる」…。(パリ)住人はプセル(ジャンヌ)にシンパシーを抱いていなかったようだ”
  • 現代思想の入門に適した1冊。精神分析も脳科学も胡散臭いと思ってる人に。『新たなる傷つきし者』(C.マラブー著) : Book News|ブックニュース

    2017年01月07日12:30 カテゴリ 現代思想の入門に適した1冊。精神分析も脳科学も胡散臭いと思ってる人に。『新たなる傷つきし者』(C.マラブー著) この記事のタイトルに書いた通り、現代思想の入門にオススメしたい『新たなる傷つきし者』。書では、現代思想の重要な軸の1つである「精神分析」が批判され、まさに新しい哲学を作り始めようというきっかけに満ちています。入門と断言するには当はちょっとハードルの高いではありますが、意欲的な読者には是非お手に取ってもらいたい1冊。 反感を保留して先達の思想を読み解く余力のない読者にとって、19世紀に書かれたフロイトの著作は難敵です。心理学も神経学も現代からすれば大いに後進的だった当時、仕方のないこととはいえフロイトはさまざまなことを誤ったまま断言していました。書はフロイトの精神分析について、彼が明らかに無視していた「脳の障碍」を主に論じています

    現代思想の入門に適した1冊。精神分析も脳科学も胡散臭いと思ってる人に。『新たなる傷つきし者』(C.マラブー著) : Book News|ブックニュース
    hharunaga
    hharunaga 2017/01/07
    “マラブーは、精神分析が依拠した性事象から、本書唯一の造語である「脳事象」を対置することを提案します。セクシャリテ(性の特性)から、セレブラリテ(脳の特性)へ。”
  • 経済成長は永遠なのか 「この200年、むしろ例外」:朝日新聞デジタル

    いつしか「経済成長」は私たちにとって当たり前のものになっていた。だが、それは永遠のものなのだろうか。 アベノミクスの大黒柱である日銀行の異次元緩和はお札をどんどん刷って国債を買い支えるという、かなり危うい政策である。にもかかわらず世論の支持が高いことが不思議だった。 思えば「成長よ再び」という威勢のいい掛け声と、「必ず物価は上がって経済は好循環になる」と自信満々の公約に、人々は希望を託したのかもしれない。 希望をくじいたのはくしくも日銀が放った新たな切り札「マイナス金利政策」だった。昨年1月に日銀が打ち出すや世論調査で6割超の人が「評価できない」と答えた。いわばお金を預けたら利息をとられる異常な政策によって、人々がお金を使うようせかす狙いだった。これには、そこまでする必要があるのか、と疑問を抱いた人が多かったのだろう。 政府も国民も高度成長やバブル経済を経て税収や給料が増えることに慣れ、

    経済成長は永遠なのか 「この200年、むしろ例外」:朝日新聞デジタル
    hharunaga
    hharunaga 2017/01/07
    「経済成長」という言葉を曖昧に使っているから奇妙な議論になっている。人口が減るので低成長になるのは当然だが、1人あたりGDP(付加価値)は増やさなければ貧困に陥るのだから。