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2017年1月8日のブックマーク (3件)

  • 混沌たる世界を問う:/6 民主主義の変革、議論を アントニオ・ネグリ氏(政治哲学者) | 毎日新聞

    トランプ次期米大統領の誕生と英国の欧州連合(EU)離脱はグローバル化(経済・社会などの地球規模化)への扇動的で国家主義的な反応だ。2008年の金融危機以降の経済状況を前にした大衆の反乱だが、反銀行よりもむしろ、反グローバル化となって表れている。 だが、危機の質はグローバル化ではない。グローバル化は来、労働の自由、移動の拡大、可能性の共有という前向きな側面を持ち、必要なものだ。地球規模で取り組まなければ、どうやって金融規制やエコロジー問題への対処、移民流入の制御ができるのか。いずれも地球レベルでなければ解決できない。 自著「帝国」で、政治には(1)グローバル化世界(2)多国籍企業ネットワークと国民国家(3)労働者、市民、非政府組織(NGO)、組合など--の三つのレベルがあると指摘した。国民国家を橋渡し役の中間地点でなく、中心に置こうとすれば、旧来の帝国主義、強大な国家を復活させてしまうこ

    混沌たる世界を問う:/6 民主主義の変革、議論を アントニオ・ネグリ氏(政治哲学者) | 毎日新聞
    hharunaga
    hharunaga 2017/01/08
    「コンピューターとインターネットを通じた直接民主主義の形を作り出すこと…。都市は新しい民主主義のモデルになるかもしれない」
  • 今週の本棚:加藤陽子・評 『「百学連環」を読む』=山本貴光・著 | 毎日新聞

    (三省堂・3456円) 学問の大事さ思う「私流講書始」 昨年8月刊行のこのを、年初に紹介しようとするのには理由がある。宮中行事「講書始の儀」になぞらえ、明治期の知の巨人・西周(にしあまね)の書「百学連環」が包含する世界を、ゲームクリエイターにして文筆家の著者に講じて貰(もら)おうという寸法だ。むろん講書始は、天皇が和漢洋の碩学(せきがく)から話を聴く儀式だから、それに擬すのは不遜に違いない。だが、学問の大事さを年初に思うには、私流講書始があってもよいのではないか。 西周とはどんな人か。明治軍制の設計者としては、まず山県有朋の名が挙がるだろう。その山県が軍人勅諭起草を託した者こそ西だった。ただ、西の名誉のため急いで付言すれば、勅諭の徳目中の悪名高い「忠節」の項は西の発案ではない。

    今週の本棚:加藤陽子・評 『「百学連環」を読む』=山本貴光・著 | 毎日新聞
    hharunaga
    hharunaga 2017/01/08
    “百学連環とは、エンサイクロペディアの訳語であり、地球上の数多(あまた)の学問の相互関係を、西(周)が考え抜いた学術マップである”。三省堂。
  • 今週の本棚:中村桂子・評 『私たちの国づくりへ』/『テクノロジーは貧困を救わない』 | 毎日新聞

    ◆『私たちの国づくりへ』西水美恵子・著 (英治出版・1836円) ◆『テクノロジー貧困を救わない』外山健太郎・著、松裕・訳 (みすず書房・3780円) 人が重要、人こそが未来をつくる 『私たちの国づくりへ』は、毎日新聞コラム「時代の風」をまとめたものであり、連載中から楽しみに読んでいた。世界銀行に二〇年余勤務し、南アジア地域副総裁を最後に退職した著者が、今私たちがしなければならないことを提案する。グローバル社会での活躍や女性の能力活用の声が高いが、格差社会をつくる政治や経済活動に参加する気はしない。「国の最高使命は国民の幸福づくりであり、経済成長はそのための手段で目的ではない」という姿勢を明快に示す著者こそ、グローバル社会での女性の活躍のお手としたい。 貧困の解決を役割とする世銀が、官僚的であって現場からはかけ離れた「上から目線」を持つことに気づいた著者は、途上国での貧村ホームステイ

    今週の本棚:中村桂子・評 『私たちの国づくりへ』/『テクノロジーは貧困を救わない』 | 毎日新聞
    hharunaga
    hharunaga 2017/01/08
    《「君みずからが世に望む変化になれ」というガンジーの言葉》《「テクノロジーの一番の効果は人間の能力を増強すること」という「増幅の法則」》