面白いゲーム、の条件を定義するのはなかなか難しい。ひとくちにゲームといっても内容は様々で、別々の魅力があるからだ。 ただ、割と多くのゲームに共通する要素のひとつが「没入感」ではないかと思う。 没入感。つまり「ゲームに入り込んで現実との境界が曖昧になる」感じだ。画面によって隔てられるゲームで「現実との境界がわからなくなる」ようなことは勿論ないのだが、リアルな作り込みによって「境界を薄くする」ことはできる。 没入感が強いということはゲームに集中して現世に引き戻され難いということだ。 没入感の強いゲームに共通するのは「描写の密度」だ。グラフィックで言えば実写さながらに精緻に書き込まれた画面描画。文章で言えば描かれる状況のリアリティということになるか。 リアルを感じさせるにも方法は色々あるが、現実世界になるべく近いものを描いて見せるのは効果的である。シュタインズ・ゲートで言えば、秋葉原の街をほぼ忠