(CNN) インド北東部アッサム州で洪水発生に伴って群れからはぐれた雌のゾウ1頭が濁流に流されるなどして約998キロ離れる隣国バングラデシュの北部地域に迷い込み、やっと助け出される騒ぎがこのほどあった。 このゾウが群れを離れたのは6月下旬。急流のブラマプトラ川を横切るなどの苦難を耐えてバングラデシュ側にたどり着いていた。洪水地区で数週間立ち往生を強いられ、今月11日の救出劇ではあわや溺れ死ぬ危機にも直面していた。 アッサム州の森林保護行政当局の責任者によると、専門家3人がこのゾウの救出作業を支援するためバングラデシュのジャマルプル地区に派遣された。バングラデシュ側では水の中にいるところを発見された。流れが速いためゾウが泳いで移動するのは無理と判断される事態ともなっていた。 11日の救出ではゾウの動きを押さえる薬物を投与したが、動揺は収まらず、池の中に突っ込んで倒れ、気を失う状態になっていた