東武鉄道が1430億円を投じて建設中の「東京スカイツリー」。開業5年目には、観光収入や電波使用料など38億円の収入を見込む 〔PHOTO〕香川貴宏 第1回はこちらをご覧ください。 第2回はこちらをご覧ください。 [取材・文: 亀井洋志(ジャーナリスト)] 難視聴、廃棄テレビ問題、電波利用料の矛盾・・・。 山積する課題と国民の不満に真摯に目を向けず、1年後のアナログ完全停波が、突き進められていく。 一体なぜ、そこまで拙速な移行が必要なのか。 浮かび上がってきたのは、政治家に代わり情報通信分野で利権を拡大させる官僚の野望だった。 まだ完成前だというのに、新たな観光スポットとして見物に訪れる人が後を絶たない「東京スカイツリー」。新名所として持て囃されているこの巨大な電波塔は、総務省における"電波官僚"たちの権威の象徴である。 新たな電波塔である東京スカイツリーの開業予定は'12年春だが、フルパワ