福岡工業大学を訪問した。大学マネジメントではよくモデルとして取り上げられる大学だが、元ダイエーホークスの経営陣が同大学経営部門に移籍し、10年かけて経営改革を行ってきた。経営改革を行う大学は少なくないが、教学部門つまり教員が岩盤になって容易に進まないケースが多い。しかし福岡工業大学では、教育の成果目標をたてて、PDCAまわす文化が教員の中で少しづつ育ってきているそうだ。じっくりと忍耐強く会話をつづけ、成果達成の醍醐味や楽しさを知るようになってから徐々に変わってきたという。日本でも数少ないケースだろう。 大学研究では、同大学の分析はここで終わる。しかし、この目でみてみないとわからないことがあった。しかも、最も重要なことだ。そこで働く職員の顔が明るくて、職員がものおじせず発言することだ。それは、職員がのびのびと働くことのできる環境が整えられていることの証左でもある。一定の安心を与えながら、成長