2015年春採用に向けた就職戦線がヤマ場を迎え、県内大学は学生の県内就職率の向上に力を入れている。岩手大(盛岡市)や県立大(滝沢市)は「県内就職は地域に貢献する指標の一つ」と、企業説明会やインターンシップの充実など地元企業の魅力を伝えようと懸命だ。 岩手大キャリア支援課は17日、盛岡市の同大で、「岩大キャリアカフェ」をジョブカフェいわての協力で初開催した。7月には岩手大と県立大が、県中小企業団体中央会と連携し地元企業の説明会を開催。岩手大は11年から、学生が働く人を観察する「ジョブシャドウ」を実施するなど、県内企業で働く人の声を直接届ける支援に取り組む。 岩手労働局によると、今年3月の県内大学卒業生の県内就職率は44・9%だった。岩手大は全体の就職率が前年度比3・5ポイント増の96・6%で、うち県内は同6・5ポイント増の42・6%。県立大は就職率が98・1%と開学以来最高だったが、県内就職