最近、リカレント教育という言葉が頻繁に聞かれるようになりました。リカレント教育とは、義務教育を終えた就労者が、職業に必要なことを身につけるために再び教育機関で学ぶことを言います。「人生100年時代」を迎え、昭和、平成を通して、終身雇用や年功序列型賃金が当たり前だった社会から、今では、働く人々が一つの会社で一生を過ごすという考えも薄れ、転職することが当たり前になりつつあります。図1は、リクルートワークス研究所の「全国就業実態パネル調査2017」個票データを内閣官房人生100年時代構想推進室がグラフとしてまとめたものですが、このグラフからは、初職が正規雇用で、一度も退職することなく「終身雇用」パスを歩んでいる男性は、30代後半で42%、40代で38%、50代前半で36%に過ぎないことがわかります。このような雇用環境の変化により、働く人たちは、常に自分自身の専門分野でのスキルアップや知識のアップ