2か月ほど前のコラムに、財務省が中高生向け「財政学習教材」を作成したことについて、分かりやすく作られていて、さらにそれが中高生向けだったことがとても良かったと記した。先日の参議院選挙を見て、その思いがますます強くなった。 今般の選挙は、憲法改正は別として、争点らしい争点もなかったが、初めて18歳選挙権が行使された選挙として、歴史に残るものだったと思う。あくまで抽出調査だが、18・19歳の投票率は、全世代の54.70%より10%ポイント近く低い45.45%だった。しかし、18歳に限ってみると、51.17%で、差は3.53%ポイントに縮まる。この数字は、過去5回の参議院選挙の20~24歳の投票率の31~34%と比較すると、20%ポイント近く高かったことになる。特に関東・関西圏が高く、神奈川、群馬、京都では、全世代を10%ポイント前後も上回って、60%超の投票率を記録した。東京、埼玉などもそれに