2022年春、関西圏では大阪府立大と大阪市立大が統合され、わが国最大の公立大となる大阪公立大が誕生する。それによって、関西の受験地図が変わるという声も上がる。他大学でも学部や学科の新増設が相次ぐ。来春以降の動きも交え、紹介しよう。【中根正義】 近大 先端IT人材育成/大阪成蹊大 コロナ後見据え「国際観光」 大阪府立大と大阪市立大の統合は、関西圏の受験地図に影響を与えるほどのインパクトがあるという。学生数は東京都立大を抜いて約1万6000人と公立大最大となる。国立大を含めても大阪大、東京大に次ぐ規模の1学域11学部を擁する総合大学の誕生だ。駿台教育研究所の石原賢一さんは「これまでは、工学部は大阪市立大と大阪府立大の併願ができたのが、これができなくなり、京都大や大阪大、神戸大も含めた併願パターンが変わるだろう」と指摘する。 このほか、同一法人の兵庫医科大と兵庫医療大も統合する。同大学の薬、看護