台湾総統選での当選が確実になり、記者会見に臨んだ民進党の頼清徳副総統=2024年1月13日午後8時43分、台北市、畑宗太郎撮影 台湾・蔡英文(ツァイインウェン)総統の後継を決める総統選が13日に投開票され、中国との統一を拒む与党・民進党の頼清徳(ライチントー)副総統(64)が、対中融和路線の野党・国民党の侯友宜(ホウユーイー)新北市長(66)らを破り、当選した。侯氏が敗北を認めた。頼氏は米国などと連携して防衛力を強め安全を守る方針だ。「統一は歴史の必然」とする中国の習近平(シーチンピン)指導部が圧力を強めるのは必至で、中台の緊張が一層高まる可能性がある。 【写真】日本を重視 新総統の頼清徳氏ってこんな人 総統は1期4年で連続2期まで。1996年に総統直接投票が導入されてから、同じ政党が3期続けて政権を担うのは初めて。新総統は5月20日に就任する。 選挙は、8年近い民進党政権の継続を認めるか