アメリカの捜査当局は、インターネットの闇サイトを通じた違法薬物の売買を支援するために仮想通貨「ビットコイン」を提供し、不正な資金の流れを隠すマネーロンダリングに手を貸したとして、ビットコインの取引業者2人を刑事訴追したと発表しました。 刑事訴追されたのは、ビットコインの取引会社のCEO=最高経営責任者を務めるチャーリー・シュレム容疑者(24)と、ビットコインの両替を手がけるロバート・ファイエラ容疑者(52)です。 ニューヨークの連邦検察官によりますと、2人はインターネットの闇サイト「シルクロード」の利用者が、資金の流れを隠して違法薬物を売買できるようにするために100万ドル(日本円でおよそ1億200万円)のビットコインを提供し、マネーロンダリングに手を貸した疑いが持たれています。 このうち、シュレム容疑者はビットコインの普及を目指す団体の幹部を務めていて業界の顔役としても知られていました。